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ななみ様にお届け部外者失礼しますダメだったら言ってくださいすぐ消します()




(水side)


「ほとけはいい子ね。」

「将来はいい仕事に着くんだぞ。」


「うん、わかった。」





小学3年生頃から勉学に励んだ僕。それは半ば強制的に。僕はいつしか、メガネをつけた身だしなみが何一つ崩れていない、俗に言うガリ勉と言われるようになった。僕には友達なんて誰1人出来やしなかった。




高校2年生の春、僕はとある人に出会った。

「俺、初兎って言うんよ。君は?」

「…ほとけです。」

「ふふ、堅苦しいのやめようや。仲良くしてな。」

「初兎ー!こっち来て!」

「んー!あ、じゃ、行くわ!」

2年生ぶりの友達…が出来てしまった。初兎さんは赤毛、桃髪、青髪、長髪の4人組と話している。

(…楽しそう。)

話したくても話しかけられない。こんな性格なんだから。

横顔、綺麗だなぁ。まつ毛も長いし。



「ぁっ…。」

ジロジロ見つめていたせいで、彼と目が合ってしまった。

「ほとけくんもこっち来てや!話そ!」

そう言って小走りでこちらへ向かってきた初兎さんは僕の手を掴んで4人組の所へ連れてきた。

「名前、ほとけくんで合ってる…よね!?」

「はひッ…!」

桃髪の彼の気迫に押されて情けない声が出た。

「いっぱい話そや!初めて同クラなったしな!」

彼らの明るい雰囲気に呑まれ、僕も次第に気分が浮かれていったのが自分でも伺えた。





「ほとけ!ちょっとええか……?」

「来てきて!」

出会いから2週間ほど経ったある日、僕はあにきとないちゃんに呼ばれた。



「どうしたの…?」

突然空き部屋に連れてこられた僕は状況把握が出来なかった。

「あのね…、ほとけっちってさ……。」


「好きな人…いる?」

「はぇッ゛!?///」

「あ!?居るんやろ!誰や!?」

「居ないよ…っ///」

「嘘つけ!いるでしょほとけっち!」

「えぇ…///」

そう、ご覧のとおり僕には好意を持った人がいる。だが、それは同性の人だった。

「…初兎、か?」

「ブフッ!」

「図星やな。」

「いや、じゃ、ないの…?」

「嫌なわけないよ!俺だって誰かは言わないけど彼氏いるし。」

「うそっっ!!?」

「ガチやで。俺もおるし。」

次々に衝撃の事実が発覚していく。驚きが隠せないまま呆然としていると、あにきに背中を押され、ないちゃんに手で目隠しをされてどこかに連れていかれる。



「ほとけっち、頑張って。」

「ずっと味方やからな!」

突然2人の声が聞こえたと同時に、目隠しも背中の温もりも消えた。

真っ暗だった視界に映ったのは、快晴が広がった屋上に立ち尽くし、風に靡いた白髪を揺らす彼だった。

「あ!いむくん!」

「しょう、さん?なんで…」

「あんな…、よく聞いて欲しい。」








「俺、いむくんのことが……、」



「好きなんです。付き合ってください。」










高校3年生の春。


「はやいって〜!」

「しょーちゃんっ!はやくはやく!」

2人で桜の木の下の坂を駆け上がっていた。

「あ、いむくんっ。」

彼は僕のメガネフレームに手をかけた。

「いむくんはない方が可愛ええよ。」

「う、うん…っ!///」


君のおかげで自信がついて。



君のおかげで自己主張ができて。



君のおかげで笑えて。



君のおかげで自分に自信が持てた。



ありがとう。感謝してもしきれない幸せを、今度は僕が返す番だ。








ごめんなさいまじなぞかいになりました😭

ななみんに届けッッッ!

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1,069

コメント

2

ユーザー

えぇっ!?!?!? ありがとうございますっっっっ😭😭😭🙌🏻🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️ うわぁぁ嬉しすぎます…ありがとうございます😇😇😇😇 とてもしっかり届きました() 最高に尊かったです 攻めと出会って変わっていく受けとかこの青春っぽい感じとかメンバーに背中押されるところとかほんとに好きです(語彙力 マジでありがとうございます…っ!!

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