燭台の蝋燭が灯された寝室で眠る娘を見つめる。灯りをつけたままなのだから眠るつもりはなかったろう。赤い唇を少し開け眠る姿は美しい。このまま寝かせておくのも構わんが、起きた時に俺が来なかったと知ったこれの寂しい顔が想像できて、寝台に上がり小さな体の横に自身を並べる。滑りのいい髪を弄び、唇をなぞる。それでも起きなかった。掛け布を捲り、夜着の上から頂を撫でる。固くなった頂をそのまま口に入れ舌で転がし、歯で挟む。小さな声を上げて悦んでいる。起きたかと顔を見ればまだ寝ている。面白くなり掛け布を足元へ下げ、夜着を捲り下着を取り払う。足を左右に広げ秘所を眺める。まだ潤んではなく、堅く閉ざしたまま、俺だけの場所へ舌を伸ばす。乾いた秘所へ舌に唾液を乗せ侵入する。刺激の強い突起には触れず、入り口から丹念に舐める。体は反応し足は刺激に震えている。中からは潤みが溢れてくる。それを舐めとり啜り舌を奥まで入れ動かしていると、鼻が突起に当たってしまい、上から声が聞こえる。
「ハンク?」
寝惚けているんだろう、何をされてるのかもわかっていない顔で俺を見ている。硬く熱い陰茎を掴み出し、潤んだ秘所に突っ込む。弛緩していた体は強ばり悦びの声を上げる。陰茎を締め付け吸い付く泥濘を堪能する。腰を回し奥を突いてやると首をそらして達している。強い締め付けに誘われ腰を動かす。悦びの声は止まらず、俺に向けて手を伸ばす。その手を掴み寝台に張り付け屈み込み快感に悶える顔を見る。陰茎が奥を突く度、赤い唇からは嬌声を漏らし唾液を垂らす。頭を掴み口を合わせて舌を捉える。腰は止めず奥を激しく突いてやると、足は天井に向かい強ばり中は強く陰茎を握り締め、液を漏らし達している。陰茎の先を奥が吸い付くように子種を欲しがっているがまだやらん。奥に留まり舌を絡め合う。夜着を上げて頂をこねてやるとまた奥が欲しがって吸い付く。噛みたくなるが我慢して小さな舌を吸う。溢れる唾液を流し込み飲ませ、頂を苛め回す。随分固くなった頂を可愛がっていると、細い腰を自ら動かし尻を押し付け快楽を得ている。俺を見つめ涙を流し、淫らに蠢く様は美しい。口からは意地悪するなと俺を責める言葉を吐きながら動かしてくれと懇願する。脚を押し広げ、陰茎を抜き奥まで突っ込む。衝撃でまた漏らしているが腰を叩きつけ中を陰茎で擦り上げると声を上げ体を強ばらせて達し続けている。小さな体を抱き込み最奥へ子種を注ぎ込む。注がれている間に俺の肩に噛みついていた。強い快楽に歯が食い込んでくるが痛みなどない。注ぎ終わっても離さず動かず、好きなだけ噛ませる。体の震えが収まるまで抱き込んでいた。落ち着きを戻し、肩から口を離して舐め吸っている。血でも流れたか、しつこく吸っている。中で硬さを失っていく陰茎をそれでも抜かず留まる。顔を掴み目を合わせ見つめ合う。
「起こしてください」
恥じらっているから怒ってはいないらしい。
「遅くなった」
トニーからの報告を直接聞くため遅くなってしまった。奴が閨を共にしたいと求めても、これは断ったと。決裂したのは見てわかったが閨を求めたか。これが受けても俺は何も言えん。俺の血の色を付けて、嬉しいと動かす唇に食らいつく。上から俺の唾液を流し込んでやる。小さな手が俺の体を撫で夜着を脱がせようと動いている。好きなようにさせるが口は離さない。小さな手が俺を叩く。無視して手を掴み拘束して口を合わせ続ける。お互いの荒い呼吸が混ざり陰茎が滾り出す。それに気づいたのか目を見開き、中を締め付け夜着を握り悦んでいる。夜着を着たままの俺が嫌なんだろうと上だけ脱いでやる。細い指が体に触れてくる。腕を掴み体を持ち上げ体勢を変え、俺の上に乗せる。空色の瞳は驚き固まっている。下から突いてやれば声を上げ悦ぶ。
「動いてみろ」
俺を跨いで陰茎の刺さった状態でどう動いていいのかわからないだろうから細い腰を掴み上下に体を動かし教えてやる。腹に手をついて腰を上げては下げているがうまく動けないようだ。もどかしそうにしている体に刺激の強い突起を指先で触れてやると体を震わせ締め付けてくる。
「動け」
頭を振るが無視して腰を押し付けると秘毛が突起を刺激したらしく高い声を上げ悦んでいる。瞳を潤ませてこちらを見下ろす顔は美しく、腰を掴んで上下に動かしてやる。赤く腫れた頂も共に揺れ、口を開けて嬌声を上げている。下からも突き上げ奥に刺し、陰茎を押し付けると体を強ばらせ達し震えている。それでも突き上げ擦り上げ揺れる頂に手を伸ばし摘んでこねると悦び陰茎に吸い付く。俺は動きを止め尋ねる。
「注いで欲しいか?」
上から俺を見下ろす空色を潤ませ、小さな手を下腹に当て腹の上から陰茎を撫でる。それも心地好く答えを聞く前に上に突き上げ寝台を激しく鳴らし吸い付く奥へ子種を注ぐ。体を起こし愛しい体を包み込む。腕の中で何度も跳ね悦ぶ様に満足し後ろへ倒れ込む。胸の上で荒い呼吸をする背中を撫で離さない。これの願いは叶えるが、俺から離れる願いは叶えられん。
「俺から離れるなよ」
無理なことを言っているのはわかっている。潤んだ空色は俺を捉え口を合わせに来る。陰茎が抜かれ、子種が腹に溢れ落ちる。
「側に置いてください」
愛しい娘は微笑み見つめてくる。
「ああ」
これはあの時から俺のものだ。返せと言われても俺が死ぬまで返せんな。これも奴を選ばないだろう。俺の返事を聞き満足気に心臓の音に耳を傾けている。頭を撫で耳を擽ると腹の上で震えている。そのままでいると動かなくなり寝入ってしまった。夜明けまで時はある。足で掛け布を引っかけ手繰り寄せて重なりあう体を包む。扉が鳴るまで眠ることにする。
ソーマはキャスリンの居室にジュノと侍っている。先日トニーからカイラン様が夫婦の寝室で過ごしていたようだと報告があった。防音が施されているとはいえ、完璧ではない。主は気にしてないようだから、キャスリン様には知らせていない。いつかは知られてしまうことだが今ではない。用心は必要。頃合いをみて長椅子で休憩しているジュノを起こす。静かに起き出し居室から出て向かいの部屋で待機していたダントルを呼び、カイラン様の部屋の扉の前に置く。寝室の扉を鳴らし主を呼ぶ。幾分待つが無視をされている。今は夜更け、夜明けまではもう少しか。ジュノに合図しダントルはそのまま待機させる。半時待ち扉を鳴らす。主が扉を開け居室に入るとジュノが廊下へ顔を出しダントルに合図を送る。ソーマが確認し、主に道を開け使用人用の階段へ向かう。部屋に戻り、ソファに座る主へ酒を渡す。
「もどかしいな」
器で揺れる酒を眺めハンクは愚痴る。目覚めた時、側にいればあれも喜ぶだろうに。王宮の夜会が終わったらあれを連れて領地へ戻るか。信頼できる者だけ置いて離宮を作って籠ればいい。