テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
空はすでに戦場だった。黄金の光と闇の魔力がぶつかり合い、雲が引き裂かれ、大気そのものが震えている。
空の中央に浮かぶ二つの影。
一つは黄金の翼を持つ竜神覚醒のユウキ。
もう一つは圧倒的な闇の力を纏う魔導竜王。
二つの存在が対峙していた。
ミリアたちは地上からその光景を見上げている。
「……信じられない」
ミリアの声は震えていた。
「空が壊れそう」
カイルも目を細める。
「まるで世界の頂点同士の戦いだ」
レイナが静かに言う。
「違う」
二人を見る。
「これは――」
空を指差す。
「世界の運命を決める戦いよ」
魔導竜王の変化
空の中心で魔導竜王が翼を広げた。
巨大な闇の魔力が周囲を包む。
竜王は低く笑った。
「人間」
声は雷のようだった。
「ここまで我と戦えるとはな」
ユウキは剣を構えたまま答える。
「お前を止める」
竜王の目が細くなる。
「ならば見せてやろう」
闇の魔力が爆発した。
空に巨大な魔法陣が出現する。
その数――
十。
いや二十。
無数。
「これが」
竜王の体が光り始める。
「我の真の姿」
鱗が変化する。
黒紫だった体が、完全な闇へ変わる。
翼はさらに巨大化。
角が伸び、体から闇の炎が溢れ出る。
ミリアが叫ぶ。
「体が変わってる!」
カイルが驚く。
「まだ強くなるのか!?」
レイナが息を呑む。
「最終形態……」
魔導竜王が咆哮する。
「グォォォォォォォ!!」
衝撃波が大地を揺らした。
最終形態の力
竜王の周囲の空間が歪む。
重力すら変わるほどの魔力。
ユウキは翼を広げた。
黄金の光が強くなる。
「来い」
剣を構える。
次の瞬間。
竜王が消えた。
「!?」
一瞬でユウキの背後へ。
巨大な爪が振り下ろされる。
ユウキは剣で受けた。
衝撃。
空が割れる。
ユウキが数百メートル吹き飛ばされる。
ミリアが叫ぶ。
「ユウキくん!」
カイルが歯を食いしばる。
「速すぎる!」
レイナが空を見つめる。
「さっきより……三倍は速い」
竜神ユウキの反撃
ユウキは空中で体勢を立て直した。
黄金の翼を大きく広げる。
「なるほど」
剣を握り直す。
「それがお前の本気か」
竜王が笑う。
「そうだ」
巨大な闇の球体が生まれる。
「死ね」
闇の隕石のような魔法。
それが無数に降り注ぐ。
ミリアが叫ぶ。
「街が危ない!」
ユウキの目が光る。
「させない」
翼が輝く。
次の瞬間。
ユウキが高速で動いた。
黄金の光が空を走る。
一瞬で闇の隕石を全て斬り裂いた。
カイルが驚く。
「全部……」
ミリアが呟く。
「一瞬で?」
レイナが言う。
「今のユウキくん……」
空を見る。
「竜王と同じ速度よ」
神速の戦い
ユウキが突っ込む。
剣が光る。
「魔導融合斬!」
竜王も爪を振るう。
衝突。
爆発。
空に巨大な衝撃波が広がる。
何度もぶつかる。
剣と爪。
光と闇。
その速度はもはや人間の目では追えない。
ミリアたちはただ光を見ることしかできない。
空に無数の閃光が走る。
カイルが呟く。
「……神速」
レイナが言う。
「完全に神話の戦い」
ユウキの限界突破
戦いの最中。
ユウキの体からさらに光が溢れる。
竜神覚醒の魔力が膨れ上がる。
剣が震える。
グラムの声が響く。
『主よ』
ユウキが答える。
「まだいける」
魔力がさらに上昇する。
竜王が驚いた。
「……何?」
ユウキの目が輝く。
「俺には」
仲間たちを見る。
「守るものがある」
剣を掲げる。
「魔導融合斬――」
黄金の魔力が空を満たす。
「竜神天滅斬!!」
巨大な斬撃が竜王へ向かう。
竜王も闇の魔法を放つ。
二つの力が衝突。
世界が揺れた。
迫る決着
爆発が収まる。
空に二つの影。
ユウキ。
魔導竜王。
どちらも傷だらけだった。
竜王が笑う。
「素晴らしい」
闇の魔力がまだ膨らむ。
「だが」
目が光る。
「これで終わりだ」
巨大な魔法陣が空を覆う。
ミリアが叫ぶ。
「そんな……」
カイルが震える。
「今までで一番大きい魔法だ!」
レイナが息を呑む。
「世界級……!」
ユウキは剣を握り直した。
黄金の翼が広がる。
「……なら」
静かに言う。
「俺も終わらせる」
空の魔力がユウキに集まる。
竜神覚醒の力が限界まで高まる。
決戦の瞬間が近づいていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!