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ハイキューらぶ💞
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最終話「もう一人じゃない」翌日の部活。
花巻はいつも通り体育館へ入った。
「おはよう。」
笑顔を作る。
けれど、及川も岩泉も松川も、その笑顔をもう「いつも通り」とは思えなかった。
練習が始まっても、花巻はどこかぼんやりしている。
休憩になったとき、岩泉が声をかけた。
「花巻。ちょっと来い。」
体育館の外へ出ると、そこには及川と松川も待っていた。
花巻は少し困ったように笑う。
「どうした?」
岩泉は真っすぐ花巻を見つめた。
「もう隠さなくていい。」
「……。」
「俺たちは仲間だ。」
その一言に、花巻の表情が揺れる。
「昨日も言っただろ。」
松川が静かに続ける。
「無理して笑わなくていい。」
及川も、いつになく真剣な声で言った。
「マッキー、一人で頑張りすぎ。」
花巻はしばらく黙っていた。
そして、小さく息を吐く。
「……怖かった。」
その言葉を口にした瞬間、張りつめていたものが切れたように涙があふれた。
「学校でも……家でも……誰にも言えなかった。」
「迷惑かけたくなくて……。」
岩泉は静かに肩へ手を置く。
「迷惑なんかじゃねぇ。」
「困ったときは頼れ。」
及川は少し笑って言う。
「いつも人を助けてばっかりなんだから、たまには助けられなよ。」
花巻は涙をぬぐいながら、小さく笑った。
「……ありがとう。」
その後、三人は信頼できる先生や大人に相談した。
学校ではいじめについて調査が行われ、花巻が安心して過ごせるよう対応が進められた。
家での問題についても、花巻が安全に過ごせるよう大人たちが支援に入ることになった。
時間はかかった。
すぐに全部が変わったわけではない。
それでも、花巻はもう一人ではなかった。
数週間後。
体育館には、いつもの笑い声が響く。
「マッキー!ナイス!」
及川が大きく手を振る。
「おう!」
花巻も笑って手を振り返す。
その笑顔は、無理に作ったものではない。
心からの笑顔だった。
岩泉が小さく笑う。
「やっと、いつもの花巻だな。」
松川も安心したようにうなずく。
花巻は仲間を見渡し、少し照れくさそうに笑った。
「……ありがとう。」
体育館にはボールの音と、仲間たちの笑い声が響き続ける。
花巻はもう、一人ではなかった。
― 完 ―
コメント
1件
読了しました。最終話、じんわりと心が温かくなりました。花巻が「怖かった」と正直な言葉を紡ぐまで、どれだけの勇気が必要だったかと思うと胸が詰まります。及川さんの「たまには助けられなよ」に、仲間の関係性の深さがにじみ出ていて素敵でした。無理に作らない笑顔が最後に戻ってきて、本当に良かった。このチームだからこそ辿り着けた結末だと思います。お疲れさまでした、ハイキューらぶ💞さん🌷