テラーノベル
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注意
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死ネタ 有
嘔吐表現 有
純愛ですごめんなさい
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夏の匂いが 、 夏の音が 、 夏の暑さが
あの日を 彷彿とさせるようで 、
おぞましい
「 中也 ぁ … 、 あつぃ 、 」
そう言いながら 彼奴 は 氷菓子 を 頬張る 。
扇風機の風で 前髪が靡き 額の汗がきらきらと見える
「 何見てんの 気持ち悪い 、 」
「 ざけんな 、 !! それと扇風機占領すんな” 」
「 あ”!! ちょっと … 、 ! 」
太宰が優雅に浴びてた風を 俺が思い切り浴びる 。
「 はぁ、 もう 氷菓子 溶けたんだけど 」
「 知らねぇよ 」
太宰を思い切りため息をつき 、
滴った 氷菓子 を 舐めていた
その姿に息を飲んだ
「 見られてると食べづら、 そんな 羨ましいなら 中也も食べれば 、? 」
「 いや食べてぇ訳 じゃねぇ 。 」
「 なんか面白ぇなって 見てた 」
…
「 へぇ、 」
暫くの間の後 太宰は 持ってた氷菓子 を 俺の口へと運んだ
「 ん”“っ、 ちょてめっ、 」
「 つめ”ふぁぃ、 」
「 私はもう要らないからあげる 」
口の中の温度が一気に下がる
「 … まぁ確かに 見てると面白いね 」
そう太宰は微笑した。
幽霊みたいに透き通った肌 に 良く似合う
少しくすぐったくも感じる
「 なんか 手前が微笑むと 調子狂うな、 」
「 まぁ私って 美しいからね 」
「 性格以外な” 」
「 おや、 顔はいいって認めるのかい、? 」
「 るせぇよ 、 ばか 」
きっと、 そんな何気ない会話に
俺は支えられていたんだと思う
でも 放課後 や 休みの日 此奴と話せるっていう事実は 段々当たり前のようになって言って すごく、 幸せだった。
「 なぁ太宰 、 その … ありがとな 」
「 お礼を言うなんて 、 やっぱ私って 罪な男かも 」
「 そういんじゃなくて 、 真面目な話だよ … 手前と会えて まぁ 手前は糞みたいな奴だけど 、 なんだかんだ 良かったなって … 。 」
自分でも何言ってるんだ と 思った。
でも 太宰は当たり前だが 俺以上に 驚いたようで 、 目をぱちぱちとさせては 空いて口が塞がらないようだった 。
こんな 面を見るのははじめてだった
「 随分と 阿呆面 じゃねぇか 太宰 」
「 中也だって 自分で言った癖に 顔真っ赤だよ 」
「 な”、 … 暑いだけだ 、 。 」
「 へぇ、 ふーん 、 」
…
「 あ”ーもう、 帰れ !! ” 」
「 そうだね 、 」
いつもは駄々こねるのに 随分と珍しいなと思った 。
「 嗚呼 、 またな 」
「 それじゃ 中也! あでゅー! 」
「 さいごまで ふざけんな 、 」
「 あとさ、私も中也と 出会えて良かったって… 悪くないなかったって ! 思ってる … 。 」
「 柄にもないこと言いやがって … 」
きっと 見せられないほどに顔は真っ赤だったと思う。 俺も、太宰も
蝉の鳴き声と空に広がる入道雲
離れていても彼奴はこれを見ている
それだけで 、 何故か胸がきゅんとないたような気がした。
次の日、 昨日と何も変わらなかっま 朝日が 眩しくて 、 蝉がうるさい
「 今日も彼奴くんのかな 、 」
そんな事を何故かふと考えてしまう自分がいる。
俺から言ったらまたあの阿呆面見られられるかななんて考えて 軽い足取りで彼奴の家へと向かった 。
すると何やら川辺の方で騒ぎがあったようで気になって人混みをかき分けて少し様子を見た。
なんかすげーでかい蝉がいるとか、莫迦みたいなことも考えながら、
すると 何やらそこであった出来事は
川に、 人が流れてきたらしい
少し様子を見ると 、 遺体は変色していた とても見られるものじゃなかった 。
でも 、 それでも 分かってしまったのだ
あの遺体が紛れもない 、 昨日まで話していた太宰だったってことが
泣きながら遺体の元へ向かった
警察の人の制止も聞かずに
「 だざ”“っ、 だざぃ”“!! 」
その遺体はふれたら壊れてしまいそうだった
「 君 、 この人の知り合い? 」
「 … 、 っ だざ、 」
救急の人に言われても何も答える気になんかなれなかった。
太宰が死んだ、 死んだってなんだよ
は、
「 初めて見るには、 刺激が強いと思う。 もしかして あっちから見えちゃったかな、 ごめんね。 」
「 おれ、 おれ”あの”” … 」
涙が止まらずに出てくる。
あんなに美しかった顔も 、 少し強引な手も全部 、 全部全部 無くなってしまったのだろうか 。
それ以降の記憶は無い 。 きっと 、 思い出すのが怖くて思い出せないだけだ
後で警察に渡された手紙は、まだ読む勇気がない。
あぁ、 本当に
何年経っても 夏は苦手だ 。
あの日のことがずっと フラッシュバックして 、 震えが止まらない
「 太宰 … 。 」
だからまたねって 返してくれなかったんだな
、 最期まで ふざけんなよ
俺じゃだめだったんだなぁ 。
「 お”ぇ … 、 」
… 何時になったら あの呪いの手紙を 読むことができるだろうか。
このトラウマもいつ消えるのだろうか
今にも鮮明に水死体が思い出せる。
びちゃびちゃと 床に落ちた吐瀉物を 掃除する気にもなれなかった。
はい、 急展開で不自然だったと思います。すみません
いいね押してくださるとうれしーです!、
コメント
6件
最高に不穏すぎて大好き!!! 妄想が捗りますね ❕💭
いや、これは、中也君の妄想かもしれない、中也君と太宰君はもうすでに死んでる?(自分なりの解釈です)