⚠️嘔吐表現あり
jkside
さっき逃げてきたはずの光景が目の前に広がっていた
うめき声を上げながら近寄ってくる、死人の顔をした生き物の群れ
追い詰められても誰も来てくれなくて
骨ばった何本もの手に掴まれて引っ張られる
🐰「あぁ、、あぁ、、いやあああああああ」
上にのりかかられて、首元に息を感じ、かぶりつかれる、、、、
と思った瞬間、
強く振り起こされて意識が引き戻った
🐣「グガ、、グガ、、起きろっ、夢だから」
🐰「はぁ、、はぁ、、ふ、あ、、夢、、、?」
そこはちゃんとベッドの上で、
息をきらしながら、悪夢に支配されていた意識を懸命に取り戻した
🐣「グガ、僕が見える?」
焦点の合っていなかった視線が、ジミンさんの心配そうな顔をようやく捉え、
荒い呼吸を整えながらコクコクと頷く
ジミンさんは僕の体をさすってくれていた
でも、
あ、やばい、気持ち悪い、、
そう思った途端、
🐰「うっ、、くっ、、、オェッ、、ウッ、、」
胃の中の物を吐き出してしまった
🐣「グガっ、、」
🐣「よしよし、いいよ、やっぱそんなすぐ戻らんよな、、気持ち悪いの全部出しな、大丈夫だから」
🐰「うっ、、、はぁ、、オェッ、、」
🐰「はぁ、、、、はぁ、、ごめんなさい、、布団汚しちゃった、、泣」
ジミンさんは躊躇いなく、ぐったりした僕の体を抱き上げて、リビングに連れていく
🐣「こんなことで謝らなくていいから、綺麗にしようね」
そう言って、ソファにもたれ掛かるように座らせると、
タオルで冷や汗が浮かんだ首元と口を拭ってくれた
ぼーっと背もたれに頭を預けて座っている間にジミンさんがキッチンの方に向かって、
ペットボトルに入った水を持って戻ってきた
🐣「これ、、水飲ませるよ?」
頭を支えて、水を飲ましてくれた
🐰「コク、、コク、、、ンクッ、、プハ、、」
🐰「あ、ありがとうございます、、、」
🐣「ん、ちょっとまっててね」
優しく微笑んだジミンさんが頭を撫でて、離れていった
ジミンさん、、なんでそんな優しいの、、泣
甘えちゃうから、、やめてよ、、、
しばらくして、ジミンさんが布団を洗っている音が聞こえていたけれど、
僕は体が重すぎて動くことができなかった
🐰「ぅわっ」
ぼーっとうたた寝していたら急に視界が横になる
どうやら戻ってきたジミンさんが隣に座って
僕のことを引っ張って寝かせてきたかららしい
しかも膝枕、、
🐰「え、、、な、、、」
慌てて起き上がろうとしたけれど、髪を梳いてくれる手が気持ちよくて、
もう少し撫でてもらいたくなってしまった
僕、、ジミンさんの手好きだなあ、
🐣「そんな気持ちよさそうな顔してㅎㅎ」
🐣「ここで寝ちゃいな、ごめんだけどもう他に寝るとこないし、一緒にいた方がいいでしょ?」
そう言われる頃にはすでに、
手の心地良さだけじゃなくて、頭を乗っけさせて貰ったジミンさんの膝や、落ち着く香水の香り、、
全部が全部温かくて、うとうとしていた
こんな安心するの初めてかも、
ジミンさんも僕のこと気に入ってくれてるならいいのにな、
そう眠りに落ちかけながら思った時
🐣「チュ、、、、」
急に頬に柔らかい感触を感じて薄目を開いた
ジミンさんのさらさらの髪が僕の顔にかかってくすぐったい
え、、キス、、されてる、?
すぐにすっと離れたジミンさんが、目を開けている僕に気づき、
少し驚いた顔で苦笑した
🐣「あれ、、バレちゃった、、ごめんㅎ」
うまく反応出来ず、固まってる僕を見て、
🐣「いやだった?」
心配そうに尋ねるから、
慌てて首を横に振る
ふふっと笑ったジミンさんの顔がまた近づいてきた
🐣「かわいいなぁㅎ」
そう耳元で囁かれ、ぴくりと体が反応した瞬間、
くいっと体を少し仰向けに傾けられて、、
唇が重なった
固まって見開いた僕の目を、ジミンさんの手がそっと塞ぐ
🐣「目つぶってて」
そう小さく言ってまた唇を重ね、優しく甘噛みされた
ああもう、、僕心地よさでどうにかなってしまいそうだ、
唇が離れたが、目を塞がれたままでジミンさんの顔が見えない
🐰「ジ、、ミンさん?」
不安になって声を出すと、
🐣「しー、、聞いてグク」
真剣な声が聞こえて、口をつぐむ
🐣「僕にさ、グクのこと守らせてくれないかな、」
🐣「もしまだここにいたいって思ってくれるなら、いつまででもいていいし、
グクが危険な目にあったら絶対に僕が助けるから」
🐣「会ったばかりなのに、僕もう、グクのことがかわいくて手放せないみたいㅎ」
そう苦笑して、ジミンさんは僕の目から手をふっと離した
不安そうな目が覗き込む
僕はジミンさんに向かって手を伸ばした
どうした?と言うように屈んできた顔に、腕を回して、
ついさっきやり方を教わった、温かくて気持ちのいい愛情表現を、ジミンさんの頬に返した
🐰「チュッ、、、」
🐣「グガ、、」
ジミンさんが顔を赤らめる
🐰「僕もさっきね、ジミンさんが僕のこと気に入ってくれたらいいのになあって考えてたとこ」
🐰「僕ももう離れたくない、一緒にいていい?」
ジミンさんがぱぁっと笑顔になって、僕の顔を両手で包み込み何度もバードキスを落とす
そしていたずらっ子のような口調で言った
🐣「じゃあヒョンって呼んで?」
えぇ、恥ずかしいのにそれ、、、
でも期待した目で覗き込んでくるジミンさんには叶わなかった
🐰「ジミニ、、ヒョン、、、、///」
顔が火照るのがわかる
見るとなぜからジミンさんの方が顔が真っ赤になっていた
🐣「グガ、、ちょっと思ってた以上にかわいい、、もういいから、、寝て、、///」
そう言って手で少し押さえるように目を塞がれた
僕だって恥ずかしくて早く寝てしまいたかったし、他に抵抗する理由もなかった僕は、
大好きな人の膝の上で、幸せに浸りながらそのまま眠りに着いた
🐣「いやなんで寝れるんだよ、、確かに寝ろとは言ったけど、、かわいいなぁもう、、絶対離さないからね、///」
そんなことを呟かれてしばらく頭を撫でられていたのは、僕の知るよしもない事だった
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