最近明るくなるの早すぎる……そう思いながら目を擦った。
体を起こすと、まだボビーは寝ているようだ。周りには昨日飲み食いした酒の缶やスナック菓子の袋が落ちている。
(そのまま寝落ちしたんか)
ふあ、と欠伸をしてボビーの顔をじっと見ていると不意にイタズラ心が疼く。
ボビーが起きる時寝たフリしてたら何かしてくるのかな、と。
早速試そうと、ボビーの体を揺する。
「う、ん……」
眉間に皺が寄り、だんだんと覚醒しそうだ。慌てて隣で寝たフリをする。
目を瞑ったままなのでうっすらと開けると、先程自分がしたように目を擦り、欠伸をするボビー。
そして、隣に居る自分をチラリと見たあと。
(……え?)
何かが頭を這う感覚。
これはもしや……ボビーの手では?
まるで猫や犬を撫でるかのように優しく、優しく。可愛いものを愛でるように優しく。
優しい触り方にドキドキしてしまう。
そして、その手が離れたと思うと今度は小さなリップ音が聞こえた。
髪に、キスをしたようだった。
「そんなん、惚れるじゃん!!」
「うわっ?!」
思わずツッコミながら起きてしまった。
そりゃあボビーも驚いて仰け反るわ。
「な、なん、ニキ、おま、起きて……?!」
「なんなのボビー!惚れちゃうじゃん!!」
朝から元気な俺たちはぎゃあぎゃあ騒いで、一通り騒ぐとお互い「おはよう」と言った。
「朝飯食ったらさっきのこと聞くからな」
「うっさいうっさい!」
ボビーの顔が赤いのは秘密がバレたからなんですかね?
ニヤニヤしながらボビーの顔を覗き込むと、ペシッと頭を叩かれた。さっきまで撫でてくれたのに。
コメント
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ウガァァァ(尊死)
せんせーかわいい!"(∩>ω<∩)"