参加型

東京、日常に戻ったはずの世界

萌香たちは東京の街に戻り、日常の暮らしに馴染みつつあった。しかし、どこかしらその心の奥底には、まだ異世界での冒険の余韻が残っていた。あの島で、つきと過ごした時間が心に刻まれている。そのため、どんなに普通の生活をしていても、どこか違う世界に引き寄せられるような不安感を感じていた。

一度は平和に戻ったかと思われたが、ある日、街中のビルの看板に奇妙な広告が掲示された。

「新たな世界が待っている。あなたの力が試される時が来た。」

萌香はその広告を見て、ふと足を止めた。その文字が妙に気になり、思わず手を伸ばしそうになったが、すぐに我に返る。

「…また何か、あるのかな。」

萌香は深く息を吐き、再び歩き出した。

ある日、萌香はふと目を覚まし、街で偶然、興味深い話を耳にした。

「知ってるか？最近、すごい勢力が裏で動いてるらしいんだ。『メタ幕府』って名乗る組織が、東京に拠点を構えてるって噂。」

その言葉に、萌香はすぐに耳を傾けた。

「メタ幕府…？」

「うん、何でも、異世界の『メタ』って意味だそうだ。別の次元や時空を超える力を持ってるらしい。」

その言葉を聞いた瞬間、萌香は心臓が高鳴るのを感じた。つきの言葉や、神様の存在を思い出す。そして、彼女は無意識のうちに、次に起こる出来事に対して警戒心を抱き始めた。

次の週、萌香たちは街の喧騒の中で、奇妙な出来事に遭遇する。ある晩、地下の隠された場所から、突如として強烈な光が放たれた。それはただの光ではない。何か異質な力を感じるものだった。

「これは…」

みりんがその光を見つめながら、呟いた。「また、何か始まる予感がする。」

そして、いさなもその異常を感じ取っていた。

「でも、どうしてこんな場所で？異世界に関わるような力を、こんなにも簡単に感じ取れるなんて…。」

その時、ゆうなが何気なく通り過ぎる人々に注目する。その中に、どこか冷徹な目をした男が紛れていた。その男は一度、彼らに目を向け、何かを企んでいるように思えた。

「誰だ、あの男は…？」

萌香はその男の姿を追いながら、ふと思い出す。つきや神様が語った、次に来るべき試練。今度は、どんな世界が待ち受けているのかを、強く感じた。

突然、ビルの屋上に現れた謎の人物が、冷たい笑みを浮かべる。「やっと来たか。君たちが本当に試される時が。」

その言葉と共に、空が歪み始め、異次元からの力が東京に流れ込む。突如、現れる異世界の住人たち、そしてその背後に存在する『メタ幕府』なる新たな勢力。

次回作で描かれるのは、異世界の力を引き寄せる「メタ幕府」と、その背後に潜む巨大な陰謀。異次元を渡るために必要な力を持った者たちが集まり、東京の街を舞台に繰り広げられる壮大な戦い。

「君たちは、もはやただの東京の住人ではない。君たちの力こそが、世界を繋ぐ鍵となる。」

予感が高まる中、再び異世界と東京の間に立つ萌香たち。次なる試練を前に、彼らはどう立ち向かうのか？

そして、彼らの前に立ちはだかるのは、未知の力を操る「メタ幕府」の組織。誰もが知ることのなかった「メタ」の世界と、彼らの運命が交差する時、すべてが動き出す。

次回作「メタ幕府」開始まで、しばしの間、さよならを告げる。

【END】