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1 - 疲れちゃったので。

♥

326

2022年06月10日

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*nmmn


*stxxx


*桃赤


*ご本人様と関係はございません

















「さとちゃん」


小さく呟かれた俺の名前が聞こえた方に目線を向けると、俺の服を着た彼。


「どうしたの」


精一杯の優しい声で問えば、無言でこちらにぎゅっと抱き着いてきた。

すりすりと頭を俺の胸に摺り寄せて、なにも言わない彼を抱き上げそのままソファーに座った。


「どーしたの」


もう一度問えば、彼は伏せられた瞳から涙を零す。俺は親指の腹で白い頬をつたう涙を拭った。


さとちゃん、とひとつ名前を呟かれる。


「なぁにりいぬ」


優しく返事をすれば、撫でて、と言わんばかりに頭を向けて俺にまた強く抱き着く。

そんな彼に微笑しながらさらさらの髪に指を溶かした。それから彼の腰を持ち上げて、顔が見えるようにする。


「今日はいっぱい泣いちゃう日なの」


大粒の涙が頬をつたっては俺のシャツに模様を付ける。


「さとちゃ、ぎゅって、して」


小さく開かれた口から零れたのは、ちっちゃなお願い。

それくらい、いつだってしてやるのに。


「りーぬがイヤってほど抱きしめてあげるよ」


「いつもおつかれさま」


折れそうなくらいに細い身体を優しく抱き締めて、頭を撫でて、背中を撫でて、それから淡い赤色の唇を奪う。


「、もっ、と」


呟く小さな口に舌を絡める。はふはふと下手くそな呼吸が聞こえてきて、俺は一度彼から離れる。彼は顔を真っ赤にして、涙を溢していた。


「さとちゃん、いっしょにねよ」


「ん、おいで」


また、莉犬の身体を抱き締めて持ち上げて、俺は寝室へと足を進める。

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