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天才的な物語を書くねぇ… 本当に好き
不運続きでどうなるかも思ってたんですけど(?)答えてくれて幸せでした❣️
ウワァァアアアアア めっちゃ好きですーーー!!! リクエストした方も、暁さんも天才 ૮ ⸝⸝> ·̫ < ⸝⸝ ︎ა❤︎⃜
*nmmn
*stxxx
*桃赤
*ご本人様と関係はございません
↓
「さとちゃん」
小さく呟かれた俺の名前が聞こえた方に目線を向けると、俺の服を着た彼。
「どうしたの」
精一杯の優しい声で問えば、無言でこちらにぎゅっと抱き着いてきた。
すりすりと頭を俺の胸に摺り寄せて、なにも言わない彼を抱き上げそのままソファーに座った。
「どーしたの」
もう一度問えば、彼は伏せられた瞳から涙を零す。俺は親指の腹で白い頬をつたう涙を拭った。
さとちゃん、とひとつ名前を呟かれる。
「なぁにりいぬ」
優しく返事をすれば、撫でて、と言わんばかりに頭を向けて俺にまた強く抱き着く。
そんな彼に微笑しながらさらさらの髪に指を溶かした。それから彼の腰を持ち上げて、顔が見えるようにする。
「今日はいっぱい泣いちゃう日なの」
大粒の涙が頬をつたっては俺のシャツに模様を付ける。
「さとちゃ、ぎゅって、して」
小さく開かれた口から零れたのは、ちっちゃなお願い。
それくらい、いつだってしてやるのに。
「りーぬがイヤってほど抱きしめてあげるよ」
「いつもおつかれさま」
折れそうなくらいに細い身体を優しく抱き締めて、頭を撫でて、背中を撫でて、それから淡い赤色の唇を奪う。
「、もっ、と」
呟く小さな口に舌を絡める。はふはふと下手くそな呼吸が聞こえてきて、俺は一度彼から離れる。彼は顔を真っ赤にして、涙を溢していた。
「さとちゃん、いっしょにねよ」
「ん、おいで」
また、莉犬の身体を抱き締めて持ち上げて、俺は寝室へと足を進める。