テラーノベル
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shk side
柔らかい朝の日差しが顔を照らし、俺を深い眠りから覚醒させる
shk「ん…」
重い瞼を開けると、見知らぬ天井が広がった
shk「えッ!?」
俺は慌ててベッドから身を起こす
shk「いッ……たぁ!」
しかし、その反動で身体中の何処かしもが悲鳴を上げ、俺はそのまま後ろへ倒れた
此処は気を失う前に居た、冷たい場所ではなく、朝日の温もりが心地よい、暖かい部屋だった
手元へ目を向けると、幸い、拘束はされておらず、銃創もほぼ完治していた
その事に少し安堵し、ほっと一息を吐く
さて、これからどうしようか。
取り敢えず、彼奴が来るまでに此処から逃げ…
??「ん…? あ、起きたんだ。おはよう、シャケ」
shk「……!?」
突然、隣から声を掛けられ、俺は瞬時にベッドから滑り降り、臨戦態勢に入る
shk「……誰だ、お前」
??「もう、そんな警戒しないでよ。
同じファミリーなんだからさ」
そう言い、コイツは人懐っこい笑みを浮かべた
他意の無い、人の良さそうな笑みに、思わず気が緩みそうになり、俺は慌てて気を正す
shk「名前は…? それにシャケって誰だ。
あと何でお前が此処に居るんだ。そして…」
??「あ~、ストップストップ!
そんなに一気に聞かれても答えらんないって!」
そう言い、コイツは俺の手をぱっと塞いだ
コイツ……!
臨戦態勢の俺との間合を一気に詰めやがったッ…!
一体何者だ…?
俺は ぱっとその手を払いのけると、もう一歩後ろへ跳んだ
そんな俺を見て、コイツは慌てた顔をし、早口で弁明を始めた
??「ごめんごめん、いきなり話し掛けちゃって。びっくりさせたよね、ごめんね…?
俺の名前はNakamu。
シャケって言うのは君のコードネームの《シャークん》の愛称で、
此処に居たのはボスから君のことを見とけって言われてたからなんだよね。
あっ、そう言えば君のお母さんって……」
shk「ちょッ……ストップ」
今度は、俺がコイツの口を塞いだ
nk「わわっ、ごめんね。
話し始めると止まらない質でして……」
そう言い、コイツはヘラっと笑った
shk「で……?Nekeme…だっけ。
其方のボス様は今どこに居んの?」
nk「”Nakamu”、ね。
きんときは今執務室で仕事中。
さっき君の目が覚めたことを皆に報告したから、もう少しで来るはず……って来たようだね」
その時、木製の扉がバンッと派手な音を立てて開いた
kn「Nakamu。翠の状態は……、」
そう言い掛け、口をつぐむ
そして、此方へずんずんと歩いてくると、ぐいっと俺を、胸元へ引き寄せた
引き締まった、厚い胸板が背中越しに感じ、カッと耳が熱くなる
shk「は…!?」
nk「わー、お熱いねぇw」
Nakamuが、笑いを含んだ声で俺達をからかう
いや……何で?
shk「ちょ…お前離せって」
俺が腕の中で踠くと、更に腕の力を強められる
クソ…!
片腕なのに逃げられないって……、
どんだけ力強ぇんだよ、コイツ。
kn「ねぇ……Nakamu。
俺いつも言ってるよね?
“俺のものに勝手に触るな”って」
nk「…wごめんって、きんとき。
まさか、もう手付けてて、しかも”印”まで付けてるなんて思わなかったんだって」
kn「……」
きんときは、暫くNakamuを睨んだ後、はぁ…と溜め息を吐いた
kn「……Nakamuだから許すけど、次は無いから」
nk「はいはい、分かってるって。
相変わらず独占欲強いね、きんときは」
そう言い、Nakamuは肩を竦め、俺に同情の目を向けてきた
さっきから何なんだ。
ファミリーだのシャークんだの、俺のものだとか。
いい加減、説明をして欲しい。
shk「おい、そろそろ説明……」
??「きんとき、その腕ほどいて。シャークんの状態を診るから」
shk「うぉッ!」
突然隣から声がし、俺は驚いて間抜けな声を上げた
kn「……スマイル」
コイツはそう一言呟くと、何故か更に腕の力を強めた
スマイルと呼ばれた男は、そんなコイツを見て、心底面倒臭そうな顔をしながら、此方へ手を差し出してきた
sm「あー、もう。取って食ったりしないって。
ただ診るだけ……な?」
kn「……」
sm「きんとき」
スマイルが語気を少し強めて言うと、コイツは しぶしぶといった様子で、俺を解放してくれた
sm「大丈夫か?シャークん」
shk「あぁ……」
sm「じゃあ、ベッドに座って」
shk「…分かった」
俺は、身体中の痛みに耐えながらも、何とかベッドの縁に腰を掛けた
俺が座ったのを見届けると、スマイルは此方へ近づき、膝を立てて座った
痛いところは無いか、吐き気や発疹が無いか等、簡単な診療をされ、最終的には問題無しと判断された
診療を終えると、きんときが此方へ来て、俺と目線を合わせるようにしゃがんだ
kn「大丈夫か…?」
shk「…あぁ」
すると、コイツは少し迷うように目を伏せた後、あのさ……と声を掛けてきた
kn「君にはもう少し体力付けて欲しいんだよね。
前みたいに途中で寝られちゃうと、俺満足できないから」
shk「……」
この絶倫野郎。
あんだけヤっといて、まだ満足してなかったのか。
kn「あと…」
ツっ…と、首筋に冷たい感触が伝わる
いつの間にか、俺の首にナイフが突き付けられていた
shk「…ッ」
kn「自分の身は、自分で守れるくらいにはして貰わないとね」
そう言い、コイツはぐっと手の力を強める
首筋にビリッと痛みを感じ、そこからツーっと血が一筋流れ出た
俺はゴクリと生唾を飲み込む
すると、コイツはそんな俺を見て、ニコリと微笑んだ後ぱっとナイフを首元から離した
kn「ってことで、君には訓練を受けてもらう。……入ってきて」
すると、またもや扉がバンッと派手な音を立てて開くと、そこから紅いネクタイを締め、黒いスーツを纏った長身の男が姿を現した
コメント
5件
初コメ失礼します、好きすぎるのでブクマさせていただきます、あと続きを楽しみにして待ってます....!
表情筋が鍛えられました(?)