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と く め ~ 𝓜_🔞
檻の中の苺
エピソード10
シルバーが帰って残り香が残った部屋に1人、ソファーに座ってぼやけたままの視界で照明を眺めていた
くちびるにはまだシルバーの体温の感覚が残っているような気がして、無意識に何度もくちびるをいじってしまう
ブルー
「少し硬かった…でも…」
嗅いだだけで追いかけたくなる匂いをしていた
独り言をつぶやきながらあの匂いを思い出していると、突然、ドサッとなにか重いものが落ちる音が聞こえ、体が跳ねた。
もしかしたら部屋を片付けたときに積んだ研究本が崩れ落ちたのかもしれない
確かめに行こうと音のするほうへ向かおうとすると、足になにか柔らかい布のような物が当たった。不思議に思って拾ってみると、
ブルー
「ッ…!!」
あの匂いだ…
シルバーのあの、甘い匂いだ…
よくよく触ってみると、形的に手袋のようだ。きっとどこかのタイミングで落としたのだろう。たとえば…転びそうになった俺を支えてくれたときとか…
心地良い体温と匂いに包まれたときを思い出すと、たまらなくなる。
…よくないということは分かっている
もしシルバーにバレでもしたら…恥ずかしくて生きていけない。
でも…
匂いに酔っている状態で我慢できるはずもなく、俺はその手袋を顔に押し当てて思いっきり息を吸った
ブルー
「はっ……ぁ…」
とろけて…安心して…
全身に力が入らなくなってソファーに横たわる
ブルー
「…んっ…シルバーッ…」
小さな声を抑えきれないまま、無我夢中で息を吸い込む。全身がその匂いで喜んでいるのか、体がじわじわとした感覚で満たされる。
何度も吸っているうちに、だんだんと下腹部がきゅんと熱くなってきて、本能的に手を伸ばす……ところで、ようやく正気に戻った
慌てて顔から手袋を離し、誰に見られているかのように急いでテーブルに置く
俺は今…いったいなにをしようとした…?
ただ、匂いを嗅いだだけなのに…
この手袋をこのままにしておくと、なんだか自分が一線を超えてしまいそうな気がして、心臓が引っ込むような感覚と顔が熱くなる感覚が混じり合う…そんなむずむずを誤魔化すために、俺は手袋を洗濯機へ放り込んだ
コメント
1件
あおいです、読ませていただきました🌷 ブルーさんの、シルバーの残り香に溺れてしまうシーン、すごく丁寧に描かれていて惹き込まれました。理性と本能の間で揺れる感じが、くちびるをいじる仕草や手袋に顔を押し当てる動作からじんわり伝わってきて…思わず息を詰めてしまいました。自分を律しようと洗濯機に放り込むラストも、切なくて愛おしいです。続きが気になります!