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檻の中の苺
エピソード11
自分の部屋に帰ってきても、あのとき鼓動はまだ収まらない。
レッド
「はぁぁ…」
深くため息を吐きながら壁にもたれかかる。
近くにいるだけで体が熱くなり、少し触れただけでも目が合わせられなくなる…でも、偽名を呼ばれるたびにまるで悪口を言われたかのように胸が痛む。
反する感覚が混ざり合い、心だけでなく頭までくらくらしてくる…
コンコン
聞き慣れた音を聞いて、扉を開ける
ドラゴン・ダーク
「陛下、失礼いたします。本日の…例の件についての報告をしに参りました。」
レッド
「あぁ、ダーク…どうぞ、入って」
ダーク
「ありがとうございます」
レッド
「この間も今日も、城を抜け出す手助けをしてくれてありがとう。何度も私のわがままに付き合ってもらって…申し訳ない…」
ダーク
「いえ、陛下の安全を守るのが私の役目ですから…陛下が向かわれるなら、どこへでもお供いたします。」
レッド
「流石だね…。ダーク。頼りになるよ」
ダーク
「とんでもありません…
…陛下、失礼ですが…どこか体調がすぐれないのですか?」
突然の質問に思わず目を見開く
レッド
「……いや、なんでもないよ」
ダーク
「ですが…顔色があまりよろしくないように見えます…私でよければ、なにかお手伝いできることはございませんか?」
正直、流石にブルーとの問題だし話すつもりはなかったが、今の僕に体調をはぐらかす余裕はなかった
レッド
「…実は…」
青いいちごの国民と関係を持ったこと、それから心臓の鼓動やあまり眠れない日が続くこと、名前を誤魔化したこと…城を抜け出すという極秘の警護を任せているダーク相手だからか、今まで誰にも話したことないことが口から漏れ出る
ケーキのことや転びそうになったブルーを支えたことなど、明らかにいらないことまでも話してしまうほど言葉が止まらなかった。ダークは先ほどに比べて少し驚いたような表情をしていた。が、すぐに真剣な顔に戻して
ダーク
「陛下…落ち着いて聞いてください…」
レッド
「…?どうしたんだ?急に医者のようなことを言って…」
ダーク
「私も…あまり詳しいわけではないので本当のことは定かではないですが…陛下はおそらく…」
一度、言葉を選ぶように息を飲み込んでから、
「その方に……『恋』をしているのではないでしょうか?」
数秒、時が止まった
レッド
「…え…?」
僕が…ブルーに…恋……を…?
途端に、今までブルーと過ごした時間が走馬灯のように脳内を駆け巡る
ひと目見たときの、美しい髪。
落ち着く声。
体のぬくもり。
甘酸っぱい匂い。
そして…「僕」に向けてくれる控えめでにこやかな笑顔。
思い出すうちに、ダークの前だというのにどんどん王として取り繕えなくなっていって、気づくと顔が熱くなっていた
レッド
「ぼ、僕が…ブルーに…恋……恋……」
あのドキドキが、あのぬくもりが…全部…全部、『恋』なんだとしたら……
衝撃だが…いざ言われるとたしかに腑に落ちる…
恥ずかしさのあまり、まともな返答を出来ずにいると、ダークはふっ…と少し口角を上げた
ダーク
「ここ最近、陛下はずっとお疲れのように見えましたが、そのような表情ができるなら、私としても安心です。」
「陛下が一般の方に恋……もちろん、立場を考えると簡単なことではないですが……少なくとも私は、応援しますよ。」
レッド
「えっ…あ、いや…」
ダーク
「…そろそろ時間のようです。また、その方にお会いになりたくなった際は、いつでもお申し付けください。失礼いたしました」
僕がまだ反応をする前に、ダークは邪魔はしませんとでも言うかのように颯爽と帰っていってしまった
その瞬間、全身の力がふっと抜けて流れるように椅子にもたれた。
レッド
「…『恋』…かぁ…」
いつも通りに輝くシャンデリアが普段よりも明るく見えて、自分自身を認識するかのように手を伸ばして降り照る光を掴んだ。
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と く め ~ 𝓜_🔞
コメント
1件
うわぁ…第12話、読み終わったよ…!! 😭💕 ダークが「恋してるんじゃないですか」って言った瞬間、もうこっちまでドキドキしたし、レッドが走馬灯みたいにブルーとの時間思い出すシーン、甘すぎて膝抱えたよ…!!「美しい髪」「落ち着く声」「ぬくもり」「甘酸っぱい匂い」って、乙女漫画かよ…っ尊い…✨ 「僕が…ブルーに…恋…」って連呼するとこ、恥ずかしすぎて声出なかったんだろうなって想像しただけで顔が熱くなる…! そしてダーク、最高の片腕すぎるだろ…「応援しますよ」って優しすぎんか?!最後のシャンデリアの光を掴む場面もめっちゃ好き…新しい自分を受け入れた瞬間みたいでエモすぎる…😭💖 次の展開が気になりすぎるよ!!