“注意事項”
・二次創作
・ロフマオメイン
・世界滅亡した後の想像のお話
・空想上の化け物出てきます
・死ネタ
・半分(?)獣化します
これらが大丈夫な方はどうぞ!!!
甲斐田視点
「不破さん、足動かせますか?」
「…ッ、ちょっと痛むっすわ。動かせないほどじゃないっす。」
社長が不破さんの足を診ている。下山時に足に先の尖ったものが貫通していたからだ。
「足を動かして大丈夫ですか、?痛むかもしれませんが、痛いとこで教えてください。」
「おけっす。」
社長が不破さんの足をゆっくり動かしていく。結構早い段階で不破さんがビクついて、声を上げた。
「ッしゃちょ、いた、いたいッ!」
「あら、…歩けなさそうですね…」
「本当にごめん、俺が不甲斐ないばかりに…」
「謝らないでください。不破さんは何も悪くありませんからね。」
そう言って頭をクシャッと撫でる。
「…カッコイイ大人なら、この状況にカッコよく対応していきましょう?ね、甲斐田さん?」
こちらに目線を送ってくる。
「そそそうですよ!謝ってばっかりじゃ不破さんらしくありませんし!前みたいに甲斐田!とか言っていじってもらってもいいですし、!」
言葉に詰まりながらも僕は必死に不破さんを慰めるため言葉を続けた。
「なので気にしないでください、!!」
僕がそう言い切って、不破さんの顔を見ると驚いた顔をしながら固まって泣いていた。
不破さんがハッと意識を戻すと、頬を触って一言呟いた。
「あれ、おれ、ないてる?」
酷く小さく、震えた声でそう呟いた。
「溜め込んでいた分、泣いていいですよ。時間はありますからね。」
社長が正座をして太ももをポンポン、と叩いている。不破さんは倒れ込むように社長の腕の中に入った。
社長の胸に顔を埋め、肩を震わせながらすすり泣く声が聞こえてきた。
社長は不破さんの背中をゆっくり、優しく撫でた。
僕は少し外の様子を確認してくる事にした。
家のドアを少し開けて、辺りを少し確認してから外に出た。空を見上げると、さっきまでとは違う、夕暮れ時の様な、濃いオレンジ色の空の色になっていた。
何か嫌な予感がする…
「ッ!?」
突如、大きい地震が起きた。なんの前触れも無く。
…いや、前触れはあったのかもしれない。
とにかく僕は社長達の方に戻った。
「しゃ、しゃちょ!不破さん!!」
「ッな、なんやこの地震、ッ!」
「2人とも立てますか!?」
「わ、私はなんとか…でも不破さんが、!!」
不破さんは地べたに座っていた。何度が立ち上がろうとしていたが、足が怪我をしているせいですぐに体制を崩してしまう。
こんな大地震じゃ立ってるのも精一杯だった。
「…ッ俺の事は心配するな、2人は先に出てくれ、」
「でも不破さんが!」
不破さんは必死の形相になり、こちらを見てこう叫んだ。
「お前らが、ッ!!!!お前らが死んだらどうすんねん…!!!俺は、俺は足を怪我しているから、!!!足でまといにはなるけど!!!!お前らは、お前らは…ッ…」
「ッ、!?」
「…ッとにかくどの道俺もこんな状態と状況じゃどっかで死んどる!!!!それが今になっただけや、だから、だからさ、ッ!!!!」
『逃げて…くれよ…』
不破さんの必死の叫びが僕らの胸には少なくとも響いた。
不破さんはなんとか笑顔を作ってこう言った。
「…じゃ、また会えたら、な。」
優しい声だけど、震えていて、鼻声で、今にも泣き出してしまいそうだった。
僕らは不破さんと、もちさんと、家を後ろにし、急いで家を出た。
「…ごめんなぁ。…ありがとう。」
僕らが出た後、その家はガラガラガラ!!と大きな音が鳴り、外見ではあまり変化は無いが、明らか何処かが崩れ落ちた音がした。
「違う、ッ…違うんだよ…不破さん、…これ以上減ったら私…ッ」
僕は家を見て呆然としていた。
本当に、本当に死んでしまったのだろうか。僕は、また、仲間を…?
…しばらくすると地震は収まった。
僕らは淡い期待を抱きながらまた家に入った。
「…不破さんならケロっと生還してますよね!!」
「です、よね!!」
僕らは気を紛らわす為に話をした。何でも良かった。この状況を紛らわせれるなら。
居間まで来た。居間まで来て、やっと現実を理解した。
「…」
頭から血を流しながら横たわっていた。
天井を見ると小さい穴が出来ていた。
体温を確認するとまだ暖かい。鼓動もまだ動いている。
ただの気絶、か、?
とりあえず不破さんが生きている事実に安心をした。社長は不破さんに今できる治療を施した。