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また別の世界の私にて_
⚠️1話からワンク引き継ぎ
ばっとえんどじみてる
国木田くんは悪くない 困惑してるだけ((
_えぇ!?
教君の声が耳に響く。私は誤魔化す程の力も残ってないにもかかわらず、敦くんの声のした方を向く。
そこには、石化といった2文字がピッタリだと誰もが納得するであろう敦君の顔がそこにあった。
「あ、ッ、じく、んッ、」
いつも通りに声をかける所からと、声を出すもまったく声が出ず、枯れた道ばたの花のように声ではなく音としての言葉が小さく置かれた。
敦君は放心状態だったのだろう。はっとなってはこちらに駆け寄ってきた。
「太宰さん!大丈夫ですか?!」
之の何処が大丈夫に見えるんだと内心笑ってみるが苦しいのは変わらず踏み潰すように次々と苦しさが襲う。
小さく首を振ると、敦君は、
「まだ、吐きますか?」
と、あたたかい手で私の背中をさすってくれた。
吐き気があるにも、何も食べていないから吐けるものが無い。
「何”、にも、ッた”、べッてな、ッ、」
とぎれとぎれな私の言葉を一生懸命に聞き出した敦くんはどうしたものかと困り顔をしていた。
「国ッ、ぎ田、ぐん、ッに、、」
できるだけ沢山の人に伝わって欲しく無いが、苦しいものは仕方が無い。国木田君なら適切な処置を知っている筈だ。与謝野先生を呼ぶなりなんなりしてくれる。
「!そうですね、!…….もしもし国木田さん!」
敦くんの携帯から低めの声が漏れた。
『なんだ。もうすぐ会議が始まるぞ。唐変木はどうした?』
敦くんは順を追って説明した。いつの間にこんな立派になったんだか。
『あの太宰がか?演技ではなくか?』
こんな変哲もない言葉。
私の実力が認められたのか。否そうではない。
_私は信用されていないのでは無いか。
敦くんは「違います!!!」と全力で否定しているが、国木田君は一応と言った風にこちらへ来ることに。
だから私は部屋から飛び出した。否、逃げ出したと言った方がまともか。
敦君は国木田君を急かすので手一杯だったのか、窓を向いた儘此方に気づかなかった。
幸いにも着替えている為、周りから見ると唯走っているだけの男性だったからか、あやしまれず人気もない道に入ることができた。
「はっ、はぁ、ッ、ヴぁ、」
私は一体何をしたと、自分に問い掛けるがもちろんこたえはしらない。何故逃げ出したかも私には分からないのだ。
光で人を信用するようになってから、こんな言葉からは目を背けていた。
だからか、私は自然と言葉の刃物の痛さを忘れてしまっていたのだ。
私の今の手持ちは、無し。
そろそろ敦くんも気づく頃だろうか。
「な、だろ”….ねむ”、、」
疲労なのか?
私は力が抜けたように人気のないこの裏路地で壁に背中を預け崩れ落ちた。
目覚めなければどれほど楽なのだろうか。
おやすみ。
目が覚めた時、そこが現実だと理解出来ないなら、それが幸せなんじゃないか。
目が覚めると、眠った場所と同じところだった。そこまではまだ良かった。時間がそこまで経っていないのであれば。
敦くんが部屋に来たのは5時。でももう今は日が沈み、オレンジ色の光が外を照らしていた。
つまり半日程立っているということ。
長い時間寝てしまったのも悪いが、何かが可笑しい。
自意識過剰という訳では無いのだが、誰も私を探していない。
此処は人気がないとは言え、探偵社が事ある事に通る道だ。
私を心配してくれた敦くんは此処を通らなかったのか?半日?
「ほんと、に”、、信用されて、ないのかな”、」
話せる程ではあるものの、まだまだ枯れ枯れだった私の声は、誰にも届くことなく消えていった。
そこら辺の落ち葉の方が存在感がありそうだ。
敦side
国木田さんを急かすのに必死で太宰さんが家を出たのに気づかなかった。
玄関のドアが閉まったのに、それにさえも気づくことが出来なかったのだ。
国木田さんが探偵社を出たと聞いて、後ろに視界を移すと、そこには誰も居なかった。
_一体何が。
「って!考えるより先捜索と連絡!」
携帯を弄りながら僕は部屋を飛び出した。
鍵は閉まっていなかった。
太宰さんか突発的に出た証拠のひとつだ。
「しんどそうだったからきっと遠くまで行けないはず!それに僕の虎があれば多少は早く見つかるかも!」
本当にその通りだった。
胃酸の匂いが良く残っていたからか、僕の足は迷わず進み続けた。
そして人気のないそこに、太宰さんはいた。
「ねて、る、?」
極力刺激は無いようにゆっくり近づくと、太宰さんは綺麗な目を閉じて項垂れて寝ていた。
「寝てるなら早く連れて行けるかな。」
国木田さんに1度探偵社へ戻るよう連絡を入れてから、起こさないようそっと持ち上げて走った。
1週間後。
太宰さんは未だ目を覚まさない。
毎朝医務室に顔を出しても。あの時の儘だった。
変わったことといえば、太宰さんか唸る様になったこと。
与謝野さんは体調よりも悪夢からの唸りだろうと言った。
だから僕は無理に起こさずに心待ちにする事にした。
1ヶ月後。
太宰さんの唸りは良くなったものの、身体の状態は悪くなるばかりだった。
元々細い身体が日に日に痩せていく内に、何だか僕より小さく見えてきた。
まだまだ唸る時もある。其の時は決まって何時も幼さを感じた。
太宰さんが眠って1度もあの目と声を、笑顔を見ていない。
「もうッ、、覚ましてくださいよぉ、!!!」
気づけば僕は太宰さんの横で手を握った儘、太宰さんの上に頭を被せて突っ伏していた。
「もう1ヶ月ですよ、?もう1ヶ月も貴方の姿を見ていないんです、、!!!」
僕は見たかった。元気で楽しそうなあの太宰さんを。
光に、人を助けることに向き合っている、まるで向日葵のような貴方の姿がもう一度みたい。
ひとつ、太宰さんが被る毛布にシミを作った。
太宰side
雨が降った。
少し塩っけのある様な雨が。
まるで涙のような雨が。
あの時君が流していたような涙の雨が。
私を濡らしていった。
_そういえば。
「もう1ヶ月ぐらい経つだろうか。」
なぜ私は生きているのだろうか?
現実味のない世界が私を静かに包む。
_此処が
「此処が現実じゃなかったら良かったのに。」
END2,完
おわり!(は?)
えーこれ分かりますかね
語彙力無さすぎて伝わらないのかもしれないんですが
これ太宰さんは医務室で夢の中を過ごしてるんですね。
現実と同じ長さ。はい。(?)
んで、あつぴの涙が太宰さんの世界で雨になってるんですよ。
あつぴの存在は長くて大きいっていうのを表現したいなって思っただけです(
1話と2話は拭う水分量だったんですが、今回の太宰さんはあつぴの涙、すなわち雨を拭えそうに無かったですね。
悲しー(
では!END2もありがとうございました!
今何パターンか考えれてるので!
また遅いですが頑張ります!
では!