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第3章 2度目の人生 第5節
ついに美羽はタイムリープする。大切な人が死んだのも、自分が撃たれたのも計画殺人だった。それでも、美羽はみんなを救うため、覚悟を決めて、2度目の人生を歩き始める。その人生を楽しいものにし、みんなを救うという目標を掲げて、行動する。これは最悪な未来がおこる「運命」を変える再挑戦のストーリー
穂乃果の事故の翌日、私は学校に行っていた。前回よりも症状が軽くてよかった。今日は、前回ともいつもとも違う道のりで学校に行っている。今日は1学期の通知表を決める大切なテストがあるのだ。前回答えを知ってしまったが、下の回答にしよう中学生になって、受験も控えているし、通知表が悪いと影響が出るとしても。一応、昨日勉強したので大丈夫だと思うという前回の記憶がある。
少しすると学校が見える。ついたのだ。重い足取りで学校の中に入っていった。教室に入るなり、クラスメイトに質問攻めにされた。「大丈夫だった?」「穂乃果ちゃんどうなったの?」「占いで何か言われたの?」「今日穂乃果ちゃん来る?」などと質問される。
「今日、先生から話があるらしいから、その時にわかるよ。」
私はそう答えて、席に座った。今日は来るのが遅かったのだろう。すぐに先生が来て「席につけー」と言って、ホームルームを始めようとする。
「えー。次は熱海 穂乃果のことだ。穂乃果は、昨日、事故にあって病院に運ばれた。命は助かり、骨折で済んだようだ。完治するまで学校には来ない。そして、面会も親族と高倉 美羽のみと保護者が定めている。ほかの者は、退院するまで、会えない。友達だろうがだ。」
先生に告げられると、みんな口々に騒ぎ出した。「なんで美羽だけ?」「なんであいつなの?」「あいつがいいならこっちもいいだろ」「親族だけは納得。」「美羽ちゃんと穂乃果ちゃん仲良かったから納得だな~。」半分は私に対する怒りや嫉妬だ。穂乃果はいろんな人となかよかったため、私だけというのが許せないのだろう。前回と同じだ。しかし、こちらの痛みも相当なものだ。目の前で親友が轢かれ、そのまま植物状態になってしまった経験がある。今回でも十分なものだ。そういえば鈴ちゃんが言っていた、「大切な人が死んでいく」というのは、これで終わりなのだろうか。と思ったな。そんなわけない。
「これでホームルームを終わる。解散!」
先生の合図と同時に鈴ちゃんの場所に行って質問する。と思うけど今回はしなくていい。私はこう言う。
「私の大切な人が死ぬのってまだ続く?」
「うん。続くよ。次は家族かな。それか、その前に仲のいい友達とかかも知れない。わからないけど。」
そう答えられるに決まっている。
つづく