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※キャラ崩壊 有
※口調変かもです
※日本語不自由かもです
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ライブが終わって、楽屋の空気が少し落ち着いてきた頃。
「楽、おつかれ」
声をかけながら、軽く肩を叩く。
「…うん」
いつもならもっと元気に返してくるのに、今日はやけに静かだなって思った。
メンバーが帰る準備をしてる中でも、楽はなかなか動こうとしない。
荷物もそのままにして、俺の近くに立ったまま。
「楽?帰らないの?」
「……帰るよ」
そう言うわりに、視線は下を向いたまま。
…なんか様子おかしいな。
「どうした?」
顔をのぞきこんだ瞬間、少し潤んでる目が見えて、思わずドキッとする。
「……なんでもない」
絶対なんでもよくない顔してる。
こういう時、楽は変に我慢するから困る。
「なんでもなくないでしょ」
できるだけやわらかく言ったら、楽の唇が少し震えた。
「……今日さ」
「うん」
「和哉くん、ずっと他のメンバーと話してたじゃん」
一瞬、何のことか考える。
…ああ、リハの確認とか、フォーメーションの話してた時か。
「え、ああ…仕事の話してただけだよ」
「……分かってる」
そう言う声が、ちょっとだけ寂しそうで。
胸の奥が、ぎゅっとなる。
「なんか…離れる時間増えるのかなって思ったら…やだなって…」
その言葉を聞いた瞬間、驚いた。
楽が、そんなふうに思ってたなんて。
「俺、和哉くんと一緒にいる時間、すごい好きだし」
小さく続く言葉。
「…離れたくない」
ほとんど聞こえないくらいの声だったけど、はっきり届いた。
…もう、ほんとに。
「そんなことで悩んでたの?」
思わず少し笑ってしまう。
だって、離れるわけないのに。
一歩近づくと、楽の目がさらに揺れる。
「俺が楽から離れるわけないじゃん」
「…ほんと?」
不安そうに聞いてくる顔が、あまりにも必死で。
「ほんと」
そう言いながら、自然と手が伸びて頭を撫でていた。
その瞬間、楽の目から涙がぽろっと落ちる。
「え、ちょ…なんで泣くの」
「…だって…安心したら…」
…ほんと、素直すぎ。
「可愛いなぁ」
思ったままが口に出てた。
少し困ったみたいに笑いながら、楽の肩を引き寄せる。
軽く触れただけなのに、楽がぎゅっと服の袖を掴んできて。
…そんなに不安だったんだ。
「ほら、帰るぞ。一緒に」
「…うん」
袖を掴んだまま、離そうとしない手。
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「そんなに離れたくない?」
「……うん」
小さく頷く姿が、なんだか愛おしくて仕方ない。
「じゃあ今日は、ずっと隣にいな」
そう言ったら、やっと少し笑った。
さっきまで潤んでた目が、少し安心したみたいにやわらいでる。
…ほんと、放っておけない。
離れるつもりなんて、最初からないのに。
むしろ――
離したくないのは、俺の方かもしれない。
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