テラーノベル
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ない。ない。どこにもない!どこ!
桃梅花魁は、髪を取り乱し、着物を簡単に着て、部屋を探し回っていた。ないのだ。
あまりにも音をたてていたため、桃梅花魁のやりて、お柚が、部屋に来た。「花魁。これはこれはいったいどうしたんだい?」「ないのでありんす。わっちの…わっちの帯留めが!」つんざくような叫びを桃梅はあげた。「花魁。帯留めは私が探してやるよ。今、馴染みの山内久蔵様がおいでだよ。」お柚は言った。「…わかりんした」桃梅は答えた。
なんとか山内様と終わらせたあと、桃梅は部屋に駆け戻り、再び探し始めた。お柚は部屋にいなかった。いつもいれてある箱の中にも無い。
どこにありんす?わっちの帯留めは。ない。ない。
探している時、ある考えが浮かんできた。
誰かが取ったのかもしれない、と。
コメント
7件
爆速で続き書こかな…