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俺ハ 殺シテシマッタ
家には父と兄と姉がいる。母は他界した。母が消えてから父は変わった。
虐待父なんか、要らない。
そう思いながら家に足を運んだ。
家に入ると、姉が出てきた。
「あっ…久しぶり。まぁゆっくりしてきなよ」
いきなりの訪問に驚きつつ優しく言う姉。
今はそんな事どうでもいい。
父の部屋へ向かう。父がいた。父が一言言おうとした時、先に手が動いていた。
グサッと、刺していた。
一つ、自分語りをしよう。昔、母を失った。
癌だった。
母が消えてから父は気を病んだのか
虐待をするようになった。
兄姉には、決して手を上げなかった。
辛くなり家から逃げ出したのだ。
それから親の助けも受けず、
自転車操業でギリギリ生きていた。
もううんざりだ。人を56そう。
そう思い立った。
父は冷たくなっている。
金品でも貰って行こうか。
まあまあ金もある。
金品の中に一つの紙があった。
“今日こそはお金を渡しに行こう、そして彼奴にちゃんと謝らないと。豪華なご飯も用意したし仲直りしよう!”
…何て事をしてしまったんだろう。本当に馬鹿だ。
気付けば姉と兄に泣きつきながら謝っていた。
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