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桃色の恐怖

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桃色の恐怖

4 - 第4話

♥

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2023年11月01日

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すたーと!

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sho side


正直許せなかった。


A国は滅んだとはいえ、今にもそいつらを○してやりたい気分だった。


それだけ、俺の彼女…ロボロを傷つけられたのが嫌だった。


sn「…その様子だと、シャオロンは平気そうだね」


『ん?』


怒りで気づかなかったけど、ロボロは途中からずっと俺の手を握ってるようだった。


sn「俺の診察結果を言うね…」

「ロボロは敵軍との事があったから、中度の男性恐怖症、軽度の対人恐怖症を発症してる。」

「他の…ゾムとかに対してはどうか分からないけど、シャオロンとなら大丈夫そう、だから」



「とりあえず約1ヶ月間、ロボロの身体の治療と精神面の療養兼ねて、シャオロン、ロボロと2人部屋で過ごしてくれない?」


『ロボロ…と2人部屋?』


sn「うん、グルッペン達にはもう許可は取ってあって、2人部屋も用意してもらってる。」

「俺は他の人の怪我の様子も見たりしないといけないから、俺の代わりに、ロボロの傍にいてほしいんだ」


『ロボロは…いいん?俺で…』


ロボロに目線を向ける。


ロボロは少し顔を赤らめながら、頷いた。


sn「じゃあ、決まりだね」

「とりあえず、シャオロン、まずはロボロをお風呂にいれてあげよう。」

「ロボロは、大丈夫?」


rbr「…大丈夫、やで。シャオロンは何もしてこーへん…って分かってるから、」


『じゃあ、とりあえず行こーや』


sn「気分悪くなったらすぐにあがるんだよ?」


rbr「ん」




風呂に入っててもお互い何も喋らなかった。


でも、俺はそれでもよかった。

ロボロが隣にいるってだけで嬉しくて嬉しくて…



だから、ロボロの身体に沢山の痣や切り傷などが見えると、やっぱり自分を○したくなった。


自分の非力さを恨んだ。どうしてもっと守る事が出来なかったのか…あの時一瞬でも守れていたらロボロはこんな事にならなかった。


俺のせいや…


俺がもっと周りを見ていたら…俺がもっと強かったら…俺がもっと行動出来るやつだったら…


そんな事が俺の脳内を駆け巡る。


rbr「…シャオ、ロン…」


『ん?どうし__』


俺が返事をするまでに、ロボロは俺の頬に優しく手を置いた。


rbr「…どうしたん、?」


そう言いながらロボロは優しく俺の涙を拭く。


…え?涙???


俺はいつの間にか泣いていたらしい。

泣きたいのは俺じゃなくてロボロのはずなのに…


でも俺の涙は止まることを知らない。

どんどんどんどん溢れていく。


『ッ…..んっ、ロボロぉ…..グズッ』ポロポロポロポロ


ロボロは慌てている。

でも俺は構わず続けた。


『ほんまにっ…ごめ…ごめんなぁっ…俺、ロボロを助けることもッッ…グズッ支えてやる事…もっ!出来んくて…..フッ…こんなん…ッッ彼氏、失格で…』ポロポロポロポロ


ほんとに、ほんとにごめんなさい。

ただただずっと謝り続けた。


ギュッ


rbr「だ、大丈夫や、大丈夫やで…シャオロン」

「俺はっ…またこうして、シャオロンと一緒に…いれるだけで、嬉しいねん」

「や、やから…そんなっ…」


涙目になりながらも俺を抱きしめ、そう言う。


それが尚更心に刺さり、更衣室で、2人で抱きしめ合いながら泣きあった…






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