テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2人だけの秘密。
ユメライ、ライユメ
口調間違い等お許しください
とぼとぼと、独りでにどこかへ歩く。
「ふんふんふ〜ん♪」と鼻歌を歌いながら歩く。
「お日様さんさん♪拙はあったかぽかぽかだ〜!」
そう歌いながらけんけんぱ、とする。
「お〜!あそこに草原(?)が見えるでごぜぇやす!ここならポエムもいいのが書けそうでやんす!」
胸を踊らせわくわくと進んでいく。
そうして草原に寝っ転がる。暖かいお日様に草の匂い…視界がふわふわしてきて段々と瞼が閉じていく…。。
「はっ!?せ、拙はポエムを書きにきたんでごぜぇやす!寝にきたわけではないでやんす!!」
そういって自分に呼びかける。
暖かい風が正面から吹く。前髪やその長い髪が揺れる。
「んう゛〜…。くくってきたら良かったでやんす…」
目に自分の髪が入りチクっとする。目をごしごしと擦ってはいけないとエスさんから教えて貰ってたにも関わらず我慢出来なくて目を擦る。
涙目で片方の目を開くと視界に入ってきたのは紫髪の子。
「ん…?あれは…ユメさんでやんすか!!?」
てくてくと近付き、話しかける。
「ユメさんでやんすか?」
「きゃあ!?…ってもう!ライカちゃん、驚かせないで欲しいの!!」
「ひっ、ご、ごめんなせぇ…」
怒られて俯く。チラッとユメさんを見ると、
「…?ユメさん、目の辺りが赤いでやんすよ?」
「あ、赤くないの!」
そう言いながら目の辺りを触る。
泣いたような跡があり、聞いてみたが違うと言われる。でも拙は直感で泣いた跡だと思った。
「んぅ…拙で良ければ話してくだせぇ♪力になれるか分からないでやんすが…」
「…、べ、別に。話すのはエスだけでいいの」
「エスさんはカンナさんと一緒にお仕事中でやんす、今日の休みは拙とユメさん2人だけでやんすよ♪直ぐにエスさんに話せるわけではないと拙は思うんでやんすが…? 」
三角座りで心地よい風に当たりながら隣のユメさんに聞いてみる。
拙にとっては心地よい風だがユメさんには冷たい風かもしれない。
「…なら、聞いてくれる、?ライカちゃん…」
そう言いながら拙の肩に頭を乗せる。
「ユメね、前の仕事で失敗しちゃったの…その仕事、カンナちゃんもエスもライカちゃんも居なくて…全員大人、だからユメにも分かんないけど…緊張?しちゃったの」
ぼそぼそと胸の内を明かしてくれるユメさん。横を見るとじんわりと目に涙が溜まっている。
「それでね、ユメ収録で失敗しちゃって…。怒られたちゃったの、。それでユメ、皆がいないと何にもできないんだって、思っちゃったの。」
「…。」
「そんな自分が情けなくて…今日はお休みだから色々と歩いてたらここを見つけたの、そしてここで座ってた、の。」
意外なユメさんの表情や気持ちにびっくりした。
でも、本当のユメさんを拙に明かしてくれて嬉しかった。
「…拙も、ユメさんと同じでやんすよ♪1人じゃなんにも出来なくて、でもエスさんやユメさん、そしてカンナさんが居たら何でも出来る気がするんでごぜぇやす」
ユメさんは目を見開き驚いたような顔をする。
「仲間って、一緒に居て安心する、元気が出るってことでやんすよね…?拙たちはこの大きな宇宙の中の地球、そして日本。出会える確率なんて低いのに、出会えたんでやんすよ♪選ばれたんでごぜぇやす!だから、」
拙は立ち、両手を広げてユメさんの方を見る。
「何かあったら、また話してくだせぇ♪」
ニコッと微笑み、ユメさんを 見る。
「…!!…そうだね、ユメはエスしか居ないって思ってたけど、ここに力になってくれる人がいるの。ユメ、ライカちゃんのことだ〜い好きなの! 」
そう言いながら拙に飛び込んでハグしてくるユメさん。その顔にさっきの涙は無かった。
「はふ…疲れた、の…。」
「拙も疲れたでやんす〜!!」
エスさんのいる所へ帰り(?)、その場にバタッと座り込む。
「はあああ!?お前ら、なんでそんな汚れてるんだよ!?カンナ、カンナ!タオル!!」
「もう持ってきてます。」
「お、さんきゅ♪愛しの相棒〜!!そしてなんでお前らはそんな汚れてるんだ!?」
「ゆ、ユメさんと虫を取ったり草原に寝っ転がったりしていたらいつの間にかこんな感じになってやした…」
「ゆ、ユメは悪くないの!ライカちゃんがユメに虫を見せてきて逃げてたら転んだの…!!」
「ライカーー???」
「ひぃっ、ごめんなせぇ!!」
こんな幸せな日々が続いて欲しい。
ユメさんが今日話してくれたことはエスさんやカンナさんに内緒と言われている。
そんな2人だけの秘密。想い人への力になれるなら拙は何だってする。
この永遠が、ずっとずっと傍にありますように―。
end,
コメント
2件
…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…クソデカ感情…(??) 大好きだって…泣けてくる…😭💖💖 えー!!!みたいみたい!!✨✨
最初は「アイのカタチ」っていう題名でライカヤンデレになっちゃうお話書こうとしてたらいつの間にかこうなってた 好評だったらアイのカタチも書こうかな、? エスカンも書いてみてーな、ライマヨとかも書いてみたい() ()