あの日の夜に起こった出来事は僕を興奮させる最高な思い出である…
僕こと村田和樹は徒歩15分で着く高校に通っている高校2年生だ。
友達はお世辞にも多いとは言わないが、友達は0ではない。
僕の日常はいつも通り授業を受け、いつも通り友達と話しながら家に帰宅し家族とご飯を食べながら今日の出来事を話し、自分の部屋で勉強を終えたらゲームをして寝るというごく普通の日常である。
話は飛び日常が変化し始める出来事があった。
ある季節…そう夏休みが明けた頃である。
夏頃に編入される生徒がいるという話が教室で話題になっていた。僕はいつものメンバーと話していた。
高校2年生になって編入は訳ありなのか?それとも親の都合なのかと推測していた。
朝のHRの時間になった時、担任と一緒に編入生が来た。
僕は”編入生”に目を奪われたのである。肌は白く、目が一重でありながらも小顔でかわいい容姿の女の子(?)であった。服装は男子用の制服だが、この時代になると女の子でも男子用の制服を着るのは不思議ではなかった。
僕以外の男子生徒も編入生に目を奪われていたのである。
僕はこの子と話をしてみたいと心の中でそう思った。
編入生の席は僕の席より遠かった。漫画やアニメの世界だと主人公の隣だが、それは漫画やアニメの世界の話なのでそういうご都合展開などはない。
1限目の授業が終わった途端に男子生徒は編入生に群がった。
女子生徒は誰も動こうとはしなかった。男にチヤホヤされていて妬んでいるのだろうかと僕は思った。
僕も編入生に話しかけようと思ったが男子生徒が群がっている為、僕がその輪に入ることができないのは明白である。
僕は放課後になったら話してみようと思った。
放課後になり僕は編入生に声を掛けた、編入生が振り抜いたとき少し恥ずかしかった。
名前を呼ぼうとしたが名前を聞いていなかったので申し訳ないと謝りながら名前を聞いた。
彼女の名前は榊󠄀原皐月だった。名前は女の子っぽく男っぽくあった。声と顔も中性的で性別が不明であった。
僕は人の表情・声のトーン・仕草で相手の感情を読みとけるという才能があり世渡り上手な自分がいるが、皐月さんは例外である。皐月さんの表情は何も読み取れず声もフラットで何もわからず仕草も見ていてモヤモヤするような感覚だった。
僕はこの人はなんなのか気になってしまっている。これは恋ではなく、この人に対しての興味と好奇心なのだと僕は思った。
皐月さん唐突に笑顔になり僕に対してこう言った
「君は今の日常に満足してる?」
これが僕の人生が壊れ始めるきっかけでもあり、皐月さんの最後の笑顔なのである。
コメント
2件
はじめまして♪ 僕こんな作品描けないので応援してます🙀
♡50に しといた、、 頑張って ください 。