コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「あっ、そっか……」
静かな雨が降る中、 杏葉(あずは)は立ち止まって空を見上げた。
相変わらず空は 鈍色(にびいろ)で、心をズッシリと重くする。
だけど、それさえも、今の杏葉にとっては澄みわたる青空と同じように、爽(さわ)やかなものに感じられた。
恋愛*スクランブル
第20話 杏葉と弥奈
「杏葉ちゃん?」
「私ね、弥奈(やな)と離れたくない」
杏葉は愚直(ぐちょく)なまでに、思ったことをそのまま言葉にする。
「弥奈が好きって気持ち、間違いないよ」
「杏葉ちゃん……私を好きって……」
「うん。私ひとりじゃわからなかったことを、たくさん教えてくれるし、私の知らないことをいっぱい見せてくれる。きっとこの先も、一緒にいたら楽しいことが待っているんじゃないかって思うんだ」
杏葉は目の前にいる恋人を見ながら、小学生の時のことを思い出す*********
**********
*************************
**************
**************************
***********
*********************
*********************