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俺は風香のさっきの発言でまた考えた。今迄の会話や初めてあった時のこと、全てを思い返してみた。
違和感があるのと言ったら、風香は東京暮らしでは無いことと東京のことを知らないことと思い、俺は風香が何処に住んでいたのかを聞いた。
悟「風香、今日の朝に俺と傑と一緒に渋谷に出掛けた時に服を買いに行ったことを覚えてるか?」
風香「うん、覚えてるよ。3人で渋谷1●9に行ったよね。」
悟「ああ。で、その時にお前は渋谷だとか東京のことをあまり知らないような反応してただろ?それは何でだ?」
俺が風香にまた質問すると、風香は急にクイズを出してきた。
風香「いきなりだけど、私からクイズを出すね。東京デ●●ニーランドは何処にあるでしょうか?」
悟「あ?💦」
突然、クイズを出されて俺は一瞬驚いたが、そのクイズは直ぐに答えられた。それは、まだ風香と出会う前に俺と傑、硝子の3人でその場所に訪れたことがあり、アトラクションで大盛り上がりしていたことがあったからだ。(その中でも1番はしゃいでたのは俺だったけどな。💦)
風香「デ●●ニーランドは何処でしょうか?」
悟「あ〜、俺は直ぐに分かったぜ。千葉だろ?」
風香「正解!東京って書いてあるけど本当は千葉なのは何でだろうね。」
悟「だよな、なんで東京って入ってるんだろうな…、ってか風香、なんで急にクイズを出したんだよ!💦」
風香「え?今のクイズの答えが私の住んでいた場所の答えだよ?」
悟「は?てことはお前、千葉県出身なのか?」
風香「そうなの、私は千葉県出身なの。しかも田舎に住んでたから東京のこととか流行りも全く知らない現役JKなんだ。>ᴗ<」
風香はテヘ顔で俺に返してきた。これを傑と硝子がやってたらムカついたが、風香だったからそれは許せた。その時、暗い自室が月の光で差し込み、風香の顔がはっきりと見えた。その顔は、迚微笑ましそうな綺麗な顔であり、カラオケで歌っていた時の表情とは全く違う顔をしていた。だけど、目の部分だけが笑っていなかったことだけが心残りだった。笑顔って言うのは目まで笑ってないと意味が無いんだよ。もう少し、上手く笑うことが出来ねぇのか?💦
俺はそう思い乍、また風香と言葉を交わした。
悟「そ、そうなのかよ。だから俺と傑の会話に入ったとしてもキャッチボールが成立してなかったのかよ。💦」
風香「そうなの。私との話が成立しなかったのはそれなの。私が田舎人でごめんね。💦私、昔から都会に憧れてて、充実した学校生活とか送ることが出来なかったからさ。💦」
悟「へ、へぇ〜…。」
風香の話を聞いた俺はを顎に手を当ててまた考え始めた。今、風香が言った「充実した学校生活を送ることが出来なかった」という言葉に疑問を感じたからだ。俺は今の風香の発言が気になり、また質問をぶつけてみた。
悟「なぁ風香、充実した学校生活を送れることが出来なかったって言ってたけどよ、それはどういうことなんだ?」
俺がそう問うと、風香は前に看病していた時と同じように俯いた後にまた暗い顔をした。暗い顔をしたってことは、過去に何かあったってことなのか?風香の場合は顔を見れば直ぐに分かるし、何よりも表情だけで直ぐに読み取れるし、嘘をつくのが苦手だ。俺は風香の解答を待っていたのだが、風香の返事は返って来なかった。只々ずっと無言を押し通していた。
風香「………。💦」
風香の顔を見てみると、言ってもいいのか大丈夫なのかなという顔をしていた。返事が待ちきれなくなった俺は、前に風香を看病した時と同じように口調を強くした。
悟「何だよ、また無言か?早く言えよ。」
風香「……………てなの。」
悟「あ?」
風香「私、話すのが苦手なの。💦」
悟「何だよ、たったのそれだけの理由かよ。それと充実した学校生活の何が関係してるって言うんだよ。」
たったそれだけの風香の理由《わけ》を聞いた俺は、風香の解答《こたえ》を待った。だが、次に風香から聞いたことは、人生で一度も聞いたことも無い言葉だったのを知る由《よし》もなかった。