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風香「私、話すのが苦手なの。💦」
悟「何だよ、たったのそれだけの理由かよ。それと充実した学校生活の何が関係してるって言うんだよ。」
俺がそう答えると、風香から人生で初めての言葉を聞いた時、俺は頭が回らなくなったのを今でも覚えている。風香は表情を一切変えずに話を続ける。
風香「それはね、私が生まれつきの発達障害だからなの。」
悟「あ?はったつしょうがい?」
俺は馬鹿の一つ覚えのような言葉を出してしまい、頭の思考が回らなくなった。人生で発達障害というワードを聞くのは初めてであり、そもそも障害というのも知らなかった。
風香「そうなの。私は発達障害のうちの1つであるADHD、所謂学習障害持ちなの。」
悟「えーでぃえいちでぃー?がくしゅうしょうがい?」
風香の話を聞いた後、初めて聞く言葉が色々と出てきすぎて、俺の頭はぐちゃぐちゃだった。頭がぐちゃぐちゃになってしまっている俺に気付いた風香は、少しだけ分かりやすく教えてくれた。一部だけ、分かりにくかった部分はあったが、風香曰くそれが精一杯なのだと言う。
風香「あ、初めて聞く言葉で頭がこんがらがっちゃってるね。ごめんね。💦発達障害というのは、身体や、学習、言語、行動の何《いず》れかにおいて不全を抱えた状態で、その状態はヒトの発達期から現れるものなの。(wiki抜粋)」
悟「へ、へぇ…。💦」
風香のよく分からない言葉を聞くと、俺の中ではまるで苦手な英語の翻訳でもしているような雰囲気だった。そもそも風香の言う「障害」って何だ?余計に分からなくなってくるな。💦
風香は俺の反応に気付いたのか、この話は中断にしようと言った。(元は風香《おまえ》が話し始めたんだろとツッコミたい部分はあったけどな。💦)
その後は別の話をしていたが、風香は部屋に戻りたいと言った。俺の横に座っていた風香は、俺の目覚まし時計をチラッと見て少し驚いた表情をした。
風香「あ、もうこんな時間。そろそろ部屋に戻って早く寝ないと。💦」
悟「ん?ああ、確かにそうだな。俺も早く寝ねぇと夜更かししちまうな。」
風香「そうだね、夏休みだからと言って夜更かしで体調崩したくないからね。💦」
悟「いやいや、夏休みで夜更かしして体調崩す馬鹿が何処にいるんだよ。💦」
ペチッ
俺は風香の天然発言でまたカラオケの時と同じように手の角で軽くチョップをした。最初は、風香《こいつ》の天然発言を聞いた時、何を言ってるんだと思っていたのだが、今になってはそれが可愛く感じるようになった。
風香「アタッ!💦」
風香のチョップ反応を見た俺は、風香を怖がらせようとも思ったが、それは風香には効果は無かった。
悟「って言うか、お前部屋に戻るんだろ?早く寝ないとお化けが来るぜ?w」
風香「いやいや、そうやって脅したとしても私はもう子供じゃないからね。💦」
悟「あ?さっきまで怖くて眠れないって言ってたのは何処の何奴が言ったんだ〜?w 」
風香「ば…、ちょっとやめてよそれ!💦」
俺らは口々にそう言うと、さっき迄の部屋に戻る会話から違う会話に変わってしまっていた。俺たちがそう言い争っていると、カラオケの時と同じように風香との距離がまた近くなっていた。それにいち早く気付いた風香は、その場から直ぐに立ち上がって、顔を赤らめ乍部屋に戻る準備をしていた。
風香「ゑ、えっと、色々話を聞いてくれて有難う、悟さん。///」
顔を赤くし乍部屋に戻る風香を見て、俺はあの時のことを風香に言いたい為、それを言い始めた。
悟「ん、俺もどいたまだな。💦あ、それと、風香さ、さっき俺から告白した言葉なんだけどよ…。」
風香「ゑ?」
俺がそう言うと、風香はキョトンとした顔をした。夜だからか部屋が少しだけ暗く、風香がどんなキョトン顔をしていたのかは分からなかったが、風香がキョトン顔をしていたことは確かだった。俺は少し暗い部屋の中で風香のことを見つめ、小さく舌を出してこう言った。俺の言葉を聞いた風香は、それはそれは正直驚いたようだった。
悟「俺がお前に言った告白の言葉は嘘なんだけどな。(˙⩌˙)」
風香「えぇ!?嘘だったの!?💦悟さん、嘘つくの上手すぎじゃない!?💦」
悟「別にこれくらいは普通だろ?お前がただ嘘を隠し通すのが下手くそなだけだろ。w」
風香「嘘を言っても、何故か顔に出ているのかそれを隠し通すことが出来ないから分からないだけなの。💦」
悟「それはお前が嘘を隠し通したいと思っていないから直ぐにバレるんじゃねぇの?w」
風香「えぇ…。💦」
俺が風香との楽しいキャッチボールの会話を盛り上げ乍も、風香はようやく部屋に戻った。俺は風香が戻った後に、風呂に入って夜間着に着替え,直ぐに食事を終えて歯を磨いてそのまま床に着いて寝た。