テラーノベル
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パソコン室。モニターの青白い光が、
ルビーの横顔を不自然に照らしていた。
「……来たんだ」
振り返ったルビーの声は、
どこか乾いている。
「逃げるつもりはない」
リンクが一歩前に出た。
「話ができる状態じゃなさそうだな」
「ふふ……」
ルビーは小さく笑う。
「皆、そう言う」
「でも……誰も、止められなかった」
床に影が滲む。
黒い靄が集まり、
ルビーの背後で邪が形を成した。
「構えて」
ブルーミーが低く言う。
次の瞬間、
炎を帯びた衝撃が放たれた。
「散開!」
リンクの声が響く。
後方では、
邪の雑兵が廊下から雪崩れ込んでくる。
「数が多い!」
エンゲルが叫ぶ。
「後ろは任せろ!」
バブルとチップが前に出る。
スカルは、
ハヤブサの弓を引き絞った。
「邪の雑兵を近づけるな」
古代兵装・矢が放たれ、
侵入してきた雑兵を正確に貫く。
「集中しろ、二人!」
タヴェルも援護射撃を重ねる。
リンクは、
正面から踏み込んだ。
「ハァッ!!」
連続斬撃。
ラッシュが邪の装甲を砕く。
「……効いてる」
ルビーが歯を食いしばる。
だが、
邪は即座に再構築される。
「それでも…… 私は止まらない!」
炎が爆ぜる。
リンクはビームを ジャストガード。
金属音が響き、
衝撃は完全に殺された。
「甘い!」
反撃の斬撃が、
邪の中核を斬り裂く。
――それでも。
邪は、
完全には消えない。
「しぶといな……!」
リンクが息を吐く。
ブルーミーが、
一歩前へ。
「リンク、破壊を頼む」
「了解」
「……女神の光よ」
ブルーミーの剣が、
柔らかな光を放つ。
浄化の斬撃。
邪が、
悲鳴のような振動を上げる。
「ぐっ……!」
ルビーが膝をついた。
それでも、
立ち上がる。
「……まだ……終わらない」
「もう十分だ、ルビー」
リンクが言う。
「これ以上は、
お前が壊れる」
「壊れてるよ…… とっくに」
その瞬間、
邪の雑兵が再び押し寄せる。
「邪魔だ!」
エンゲルが叩き伏せる。
「近づくな!」
チップが盾で道を塞ぐ。
「今だ、ブルーミー!」
スカルの声。
「分かっている」
ブルーミーは、
ルビーを真正面から見据えた。
「これは裁きじゃない」
「……?」
「解放だ」
女神の光が、
ルビーと邪を包み込む。
リンクの一閃が、
邪の核を完全に破壊した。
「――っ!」
邪は砕け、
霧のように消えていく。
ブルーミーは、
最後まで剣を下ろさない。
「……還れ」
光が、
静かに収束する。
ルビーは、
その場に崩れ落ちた。
リンクが、
ゆっくり手を差し出す。
「戻ってこい」
ルビーは、
その手を見つめ、
震えながら掴んだ。
後方では、
邪の雑兵が完全に消え、
校舎に静けさが戻る。
戦いは終わった。
だが――
残るは、
クレア。
一行は、
次の戦いを悟っていた。
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