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あんな(腐女子)👑🎧️
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#独り言
QuartoMew
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輪廻
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花崎さんの家は古民家だった。まだ少しリフォーム中のようで、所々傷や汚れが残っている。もしかするとリフォームを手伝わされるかもしれない。拾ってもらったんだからそれぐらいは当たり前か。謙虚にいこう。
「燈李の部屋はここ。まだ片付いてなくてちょっとごちゃごちゃしてるんだけどね」
「ありがとうございます」
「自分で好き勝手いじっていいよ。要らないと思ったの全部捨てていいし。必要なものがあったら言ってね」
「はい」
いいと言われた。少しでも片付けよう。
「疲れてると思うんだけど、少し君のことを教えて欲しいな」
来た。俺はいつ聞かれるんだろうとそわそわしていた。なんであんなところにいたのか。いつから、家族は、学校は。過去のことを話す準備はできている。
「燈李は何歳?」
「えっ?」
予想外の質問に間抜けな声が出た。
なんでそんな質問を、と思ったけど、年齢でこの後の質問が変わってくるのだと思った。
「15です」
「今年で15?」
「いや、今年で16…だと思います」
「だと思います?」
「俺、物心着くまでは施設にいて、色んな人のところ転々としてて、それで」
ただ話しただけ。話しただけなのに花崎さんは泣きそうな顔をしていた。
「そっか。大変だったね」
「や、そんなことは全然」
「でも、それなのになんで15って数字を出せたの?」
「えーと…」
これは少し言いづらい。今まで引き取ってくれた人にも施設の人にも言わなかったこと。
「通帳、に…毎年お金が振り込まれてて」
「毎年?」
「たぶん、親が振り込んでると思うんですけど」
最初に引き取ってくれた人達にこの話をしたら、気持ち悪いほどに愛想が良くなった。でも、お金を下ろす時に必要な暗証番号がわからないと知るやいなや俺を捨てた。
花崎さんはどんなリアクションをするのか。
「そうなんだ。じゃあそのお金は大切にしないとね」
「…あ、はい」
お金を大切にする。当たり前のことを言った花崎さんが当たり前じゃないように思えたのはきっと、俺の過去のせいだ。
コメント
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読みました。第2話、すごくじんわり来ましたね……。 花崎さんが最初に聞いたのが「何歳?」だったのが、もう全部を物語ってるなと思いました。重い過去をいきなり掘り返すのではなく、目の前の燈李という一人の人間から知ろうとする距離感が、すごく優しいんですよね。 そして「お金を大切にしないとね」という当たり前の台詞が、燈李には当たり前じゃなかった――そこに彼の歩んできた道のりが全部詰まっていて、胸が苦しくなりました。花崎さんの言葉のひとつひとつが、燈李にとっては初めて触れる「普通の優しさ」なんだろうな……。 続きが気になります。まだ2話ですし、これからどう関係が育っていくのか楽しみです。