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「 あがりました。 」
お風呂から上がったあとふわふわのタオルに身を包みブカブカの
服を着てカウルさんの元へ向かう。
「 おかえり。服はどうだった? 」
「 少しブカブカですけど大丈夫です!本当に
何から何までありがとうございます。」
「 全然いいよ。困ってる人を放っておけないしね。」
カウルは優しく微笑み私の頭の上に大きい手をポンと置いた。
第1章ー隣に来た悪魔
早朝_5時
「ステラ!起きなさい!!」
私が恐れていたあの人の声…どうしてここにいるの。
「 おかあさん…」
「 まったく。人に迷惑しかかけれない出来損ないね、あんたは。」
「…っ!」
恐れていた人、恐れていた言葉、全部が突き刺さり地獄へ堕ちる。
「君のお母さん?ごめんね、君の名前をずっと呼んでいたから入れたんだ、」 あの時のような優しかった笑顔じゃなくて不気味そうな笑みを浮かべカウルは言い放った。
「ステラ、あなたいつもなら外へ出た日はすぐ謝って帰ってくるのに昨日は全然帰ってこなかったからGPSを見たらこんなふしだらな事を…。あんたなんか育てるんじゃなかった!!
時間の無駄だったわ。」
もうやめて、痛いほど分かった、そう思ってていいから、
だから、言わないで…
「ステラ。僕の服はあげるからもう帰って。」
ついに捨てられるのか。私にはあんなに良くしてくれたカウルが
冷たい口調でそう言い放ち追い出すようにドアを閉めた。
「あの人もステラのこと邪魔だと思ってたのね。」
もう、死んでしまいたい。ここに私の居場所は無いのかもしれない
お母さんにもバレて、カウルにも捨てられて、見放された、
もうどうでもいい、暖かいと思っていたあの手、優しいと思っていたあの笑顔、嘘じゃないと思ったあの温もり、全部嘘だったの_?