とあるオフの日の早朝、リビングでいつも通り台本を考えていると、
「…あれ、主。起きてたの?」
いつも早起きな揺不がリビングの扉を開けて入ってきた。
「んー、目覚めたから台本考えてただけだよ。」
「相変わらず揺不は早起きだね」
「そう…?普通だと思う。」
「いや5時よ?」
明らかに普通じゃないでしょうと顔で示していると、揺不が「5時でも遅い方。」と何気なく呟く。
「珈琲要る?」
「あ〜欲しい。」
「ん。」
そう短く返事をした揺不がキッチンの方で電気ケトルを使いお湯を沸かしている。
その姿を見ながら再び台本を考えていると、
揺不が湯気が立ったコップを2つ持ちこちらに来る。コップを置いては横に座り、ふーふーと冷ましながら珈琲を飲んでいる。
「ありがと。」
そう伝えては自分も珈琲を飲もうとし、コップを取り口に運ぶ。
「あつッ…」
「冷ましなよ、」
「淹れたてなの忘れてたんだもん。」
「そういう所抜けてるよね、天然。」
天然なのか?とは思いつつも珈琲をふーふーと冷まし再び口に運ぶ。
「この時間好き。」
突然そう呟いては机にうつ伏せになるようにして、こちらを向いてくる。
「どしたの急に」
「思ったから口に出しただけ。」
まぁ確かに静かな時間は好きだ。
考え事をするのに適していて良いし。
「台本どー?」
「ま〜順調かなぁ。」
「ふ〜ん。」と自分から聞いたくせには興味なさげに言っては少しおきあがって珈琲を再び飲む。
雑談を交わしながら時間が経ち、
6時になった頃。
「…は〜疲れたし、一旦終わり。」
「お疲れ様。」
「疲れを癒してくれる揺不居ないかなぁ。」
「言ってるじゃん僕って。」
「癒して?」
「癒してって…どう、」
困ったように眉をひそめてはこちらを向いて、
「え〜…じゃあここ来て。」
自分の上に座ってと手でぽんぽんすると、
「なんか嫌…このままじゃだめ?」
「ならもーちょっと近寄ってよ」
もっと横にくっつけと手招きし。
「ん、」
ピッタリと揺不が横に座っては、体をそちらに向け抱きつく。
「はー…丁度いい身長だから抱き心地良いね。」
「絶対身長越してやる…」
身長勝ってるアピールだと思ったのか不貞腐れたようにそう呟く。
「なんか本当にこのまま越されそう。」
「てかいつまで?これ…」
「んー?満足するまで。」
.
呆れながらもされるがまま抱かれていると、
そのまま数分経った頃に規則正しい寝息が聞こえてくる。
「あれ、主?…寝た?」
「…」
「え、ちょ…主?」
「…何。」
「寝るなら部屋行ってよ。」
「いーじゃんかさ。」
この人早起きした意味ないなと思っていると、
「んー…まぁもう満足したしこのくらいでいいや。またよろしく。」
「嫌だからね。」
聞こえなーいと言わんばかりに伸びをしては起き上がって扉の方へ歩いていく。
「寝るの?」
「寝ないよ…お風呂入ってくる。」
「え、朝だよ。」
「言うけど私まだ寝癖直せてないし、色々してないからついでに朝風呂。」
「はーい…」
「すぐ戻ってくるし天音がもーちょっとで起きてくるんだからいーでしょ。」
「何も言ってないじゃん?」
「寂しいって顔に書いてある。」
そう言ってはリビングから出て行く。
正直寂しい。一人で居ても暇だし。
何しようかとかそういうのを考えたりはするけれど、話し相手がいないのは凄く退屈だ。
早く天音起きてこないかなぁと思っているとリビングの扉が開く。
「あ…おはよ。」
「おはよう。主とすれ違ったけど、主何しに行ったの?」
「お風呂だって」
「へ〜朝風呂…ていうか早起きなの珍しいね。」
確かに主は雫や天音よりは早起きだけれど5時から起きてるのは珍しい。
…正直これからも早起きしてくんないかなぁとか思っている。
.
あれから時間が経ち、日が落ちる頃。
ソファで横になって寝ていると、 横に座られたような音が聞こえる。
気なって目開けては、
「…何してんの?」
思わずそう口にしてしまう。
「あ…いや。顔に落書きしよっかなって」
「「しよっかなって」じゃないよ。」
急いで起き上がりマーカーを取り上げる。
マーカーにはしっかりと油性と書いてある。
「え、マジで何しようとしてんの?怒るよ。」
「ご、ごめんなさい。でもなんか面白そうだったから。」
謝る気あるのかこの子。
うーん。キツく言おうかなぁ、まぁ別に油性でも落ちる分には落ちるし言うまでもないかな、
でもなぁ、家に住まわしてる分そういうのはちゃんと言う立場にならないとダメか。
「あのねぇ…油性は流石に…… 」
そうして少しいつもよりキツめに言っていると、
「だから、まぁ…ちょっとキツめに言ったけど反省してさえくれれば…」
先程まで頷いたりしていた揺不が少し反応しなくなり下を向いている。
「揺不。聞いてる?」
そう少し優しめに言うと、
揺不はひぐっ…と肩を跳ねさせ鼻水を吸った。
あれ?やったか。
「あ、あれ、揺不?」
「ごめん…なさい。っ」
そう呟くように言っては声を出して揺不は泣き始める。
「ちょ、揺不?!ごめん!ごめん言い過ぎた!でも揺不が他の人にこんな事しないようにね!?私も少し心配だったから!ごめんね!?」
やばいどうしよう泣いてしまった。
正直中学生だし流石に泣かないだろうと思って少しきつく言い過ぎたかもしれない。それに実の所子供の慰め方があまり分からない。
そうして泣いている揺不をどう慰めればいいのか分からず困っていると、
「おわ…揺不が泣いてる、どうしたの?またホラー映画でも見たの?」
リビングに天音が入ってくる。
「あ、天音!どうしたらいいの?!慰め方わかんない助けて…!」
「え、えぇ…?」
眉をひそめながらも天音はこちらに来てソファに座っている揺不の前に両膝を着き目線を合わせると、
「揺不、何しようとして怒られてるか分からないけれど、反省してるのはあってる?」
「、っ..うん。」
涙を拭きながらもそう答えている。
やっぱ歳近い方がいいのか。と思っていると、
「じゃあ大丈夫よ?反省してさえくれれば大丈夫。」
「でしょ?主。」
「え?あ、うん。さっきも言ったけど…もうしないなら私は。」
「し…ない。」
「そう。じゃあもう泣き止もう?」
「うん…っ、」
凄。流石お姉さんポジ…。
「じゃ、私出掛けくる。」
「あれ、どこ行くの?」
「んー?ちょっと外の空気吸いたくなっちゃってついでに下来たらこんな感じだったし。」
「あ、なんかごめんね?」
「ううん。大丈夫、また困ったら呼んで。」
「天音には助かってるよ。感謝。」
そういうと天音は「こちらこそ。」と言っては立ち上がりリビングを出ていった。
「えと…まぁ、ごめんね?」
「大丈夫…僕悪いし、主謝んないで」
うーん。どうするべきかなぁ、
流石に私と居ると気まづいかな、1人にさせた方がいいのだろうか。
そう思っては立ち上がり、リビングから出ようとすると、
「んぇ、どこ行くの…?」
「え?あーえと、」
「ここ、居て。」
「…わ、わかった。」
そう言われ出ていく訳にも行かず少し距離を開け隣に座り直す。
「主、ごめんなさい。」
「いや…私も言い過ぎちゃったからさ。もう反省してるのはわかってるし謝んなくていいよ。」
いや、気まづい。
そう思っていると揺不が空いていた距離を詰め横に座ってはもたれてくる。
「ど、どしたの。」
「こうしたくなっただけ。」
「そっか。」
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やばい!
書きたいこと適当に書いて言ったら書きすぎたのでキリ悪いですが終わり!
ということで!
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是非他シリーズも見ていってください!
て言っても最近番外編書きまくってばっかで他シリーズ更新してないんですが…..
さよなら〜!






