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One Love

4 - Four . 4

♥

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2024年03月23日

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4



最後に向かったのは


私にとっても、先生にとっても大切な場所。

「花壇」に行った。



「ここ、すげー緊張した」

『緊張、ですか?』

「うん。お前に話しかけていーのかって。」

『私だって、ここで先生を眺めてました。』




2人で花壇の花を見ながら私の方が、俺の方がって言い合っていた。

こんな会話ができることも幸せだよね。



『⋯先生』

「ん?」

『私、先生と出会えて幸せです』

「うん 笑」

『だから私に気にせず行ってきてください』

「成長したよな。〇〇」

『当たり前です』



この時、自分でも私は変われたって思った。

離れたくない って本音は思ってるけど


相手の気持ちを考える。

小学生から言われてきたこの意味がようやく分かった。



「お前に恋するのは大変だったなぁー」

『えー?何ですかそれ 笑』

「だって、お前モテんだもん」

『はっ!?』



いやいや、先生なに言ってるの。

そんな冗談、ここで言わないでよ。




「深澤 居るだろ?」

『深澤先生ですか?』

「アイツ、お前のこと好きだったんだよ」

『⋯えっー!?』



あの、深澤先生が⋯

私のことを、好きになっていたの。


でも、なんで先生がそれを。




「俺は譲れなかったけどな 姫野だけは。」

『⋯』

「アイツはアイツなりに本気だったよ。」

『⋯気づけなかった』

「いーんだよ。お前はもう愛されてんだから」




愛されてる⋯


もちろん、先生に だよね。





深澤side

(〇〇の高校時代)



『なぁ、渡辺。』

「どーした? 」

『お前が好きな、姫野〇〇いるだろ?』

「⋯まぁ。それが?」

『俺、姫野について調べて分かったんだけど』

「うん」

『好きになっちゃったかも知れない』




渡辺が好きになる奴だから

よっぽどの人だって思ってた。


けど彼女は

時々抜けてて、愛情があって、笑顔で。



俺は、気がついたら渡辺と同じ人を好きになってしまっていた。



勿論、まず生徒って時点でダメなのはわかってたのに

この気持ちを渡辺に隠す訳にはいかなくて。



渡辺に思い切って伝えてみたら


「可愛いだろ?アイツ。」

『え⋯うん』

「同期で親友だからって譲る訳にはいかない」

『⋯わかってる』

「やるなら本気にしろよ」

『おう。』



でも、姫野の気持ちが俺に移ることなんてなくて、行き先には


「渡辺の母校ってどこ」なんて聞かれてしまった。きっと彼女は、渡辺に一筋なんだろう。



この時点で俺の気持ちは、もう枯れてしまっていたのかもしれない。




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な……深澤先生( ߹꒳​߹ )

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