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深澤ぁぁ😭
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それからあっという間に、先生が出張に行く日にちになってしまった。
「じゃあ 行ってくる。」
『やっぱり空港までいきます!』
「いーから」
『行きたいんです!』
3ヶ月間も会えなくなる訳だから、せめて私は空港まで見送りたいって言ってるのに。
先生は行かせてくれない。
渡辺side
気がついたらあっという間に出張の日にちになってしまった。
〇〇は「空港まで行きたい」って言ってるけど
〇〇が空港まで見送りにきたら
俺は行きたくなくなっちゃう。
だから、俺はここでいいって言う。
でもやっぱり俺だって寂しい。
だから
『〇〇?』
「はい」
俺は彼女の優しい目を見た途端、彼女の唇に触れてしまった。
そしたら彼女は顔を赤く染めて
「待ってますから。気を付けて」
って照れながら言ってくれた。
〇〇side
先生が行ってから数日経ったある日のこと、仕事帰りの電車が強風で止まってしまって
先生だっていないし、家まで歩いて帰れる距離でもない。
そこで思いついたのは───深澤先生だった。
前、渡辺先生が
「俺が居ない間になんかあったら、深澤を頼りにしろよ。」
『深澤先生で⋯いいんですか?』
「深澤しかいないだろ?」
『たしかに 笑』
「あと、アイツは〇〇が思ってる以上に優しいから」
『わかりました』
って言ってたから
こんな時に頼れるのは深澤先生だけ。
深澤先生に電話をする。
『もしもし』
「〇〇ちゃん。どーした?」
『電車がとまっちゃって。』
「うん」
『⋯迎えに来て貰えませんか。』
「え⋯俺でいいの?」
『深澤先生しかいないんです』
「いーけど、ちょっとまってて。」
そうして電話がきれた。
数十分後、深澤先生が車で来た。
『あれ、先生』
「ん?」
『免許、取ったんですか?』
「渡辺に勧められてな」
『そうなんですか』
深澤先生の車に乗って、家まで車を走らせてもらう。
「ちょっとコンビニ寄っていい?」
『はい。全然』
先生がコンビニに車を停めた。
そこから街を眺めていると
『あ⋯』
綺麗な、ウエディングドレス。
あーゆーのを着て先生の隣を歩きたい。
そしたら どれだけ幸せなんだろう。
「お待たせ」
『⋯』
「ん?どーした」
『あ⋯何でもないです 笑』
それから、また車を走らせる。
あっという間に家に着いた。
『ほんとに ありがとうございます』
「いーよ。」
『またお願いするかもしれないんですけど』
「俺の事はタクシーとでも思ってて。 」
『ふふっ はい!』
『じゃあ』と言って深澤先生の車を降りると先生は私が階段を登って上に行くまで
見守ってくれていた。
そんな深澤先生の目を見ていたら
ちょっと寂しそうな顔をするのは気のせいなのだろうか。
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