私はずっと、そうちゃんの事が好きやった。
もう小さい頃からずっと。
だからこそ、言えんかったんや。
あん時____
そうちゃんは私が中1の時、
お父さんが再起不能なってもうて家が大変やった時
「僕が守る」なんか言うてくれた。
ほんまに、ほんまに嬉しかった____
昔から、そうちゃんは優しい。
小さい頃、こけた私に手をすぐに差し伸べてくれたし、
好きなご飯出てった時は「これも食べる?」って自分のんまでくれたり……
強いし、かっこよかった。
小中でもよくモテとったし、よく告白とかされよった。
そういう事には興味無さそうやったから、
いつも2人でおったら冷やかされる度に
「家同士が仲ええだけやから」と言って、
否定するのは少し心が痛んだ____
私だけが好きなんやな、って。
そう思っとった____
けど、こうやって抱きしめられると
全部吐き出すと
やっぱりそうちゃんが好きやと
そうちゃんは優しいんやな、と
再確認して____
『うん……、ありがとう…そうちゃん……』
大好きやで……
そう、言ってしまいたくなったけれど、
今言うたら、そうちゃんを縛り付けてしまう気がして。
一生守るとか言うてくれとる事を、利用してるだけになってまうんちゃうかとか色々
13歳の頭で考えてしもて
結局言えんかったんや____
コメント
1件
この夢小説うちめっちゃ好きやわ