最終夢
永遠と正夢
由「僕、前にもこの電車に乗った事があるんです」
愛「…え?」
由「それで前も、その前も、」
由「この朝日を見たんです」
愛「そっ…か」
愛「なら、いつか」
愛「悪夢で会えるかもね」
由「愛梨さん…!」
由「はい!また会いましょうね!」
バッ
由「嗚呼…あれが夢か…」
外は明るくなり、差す日差しは暖かい。
ただ、その中で僕は一人泣いていて、
ポロポロと大粒の涙が布団に落ちていく。
この退屈な日常に再会を求めて今日も行く。
10年後…
人「マジ、それな!」
由「…」
あれからあの夢を見られず、
あの人とも会えず仕舞い。
由「もう…無理…」
とうとう、その場で涙を流し始めた。その時だった。
スッ
?「大丈夫?」
ハッとして前を見ると、あの優しい雰囲気の人が目の前に立っていて、
由「愛梨…さん…?」
愛「もしかして、由芽ちゃん?!」
由「そうですよ。忘れちゃったんですか?」
愛「ううん。よく尾も覚えてるよ。」
愛「改めてよろしくね。」
愛「由芽ちゃん。」
由「はい!よろしくお願いします!」
由「…愛梨さん!」
その瞬間、世界が明るく見えた。
その人、いや。愛梨さんを中心にキラキラ輝く。
永遠の悪夢が今、
終わる。
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