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前回のあらすじ
イルカショーにきた三人。運悪く最前列しかないために全員が水しぶきでびしょびしょに…
第10話
はぁー、やっと終わったよ…
地獄のイルカショーが終わり、三人は途方にくれていた。
「いやー、実に楽しかった。」
なんて虎狛が言っているが彼はかなり濡れており唇が青い。
「強がるなって…唇真っ青だぞ?」
そう言ってやった。すると詩葉が
「遊んでないでどうやってここから
出るのか考えて!」
と怒った。
確かにこんな濡れてると館内に戻るのはよくないよな?どうしたもんだろうか…結構寒いんだよな…
考え込む中、虎狛が
「ふはは、こういう時はこの僕に任せるのだよ」
と言って隅に行き電話を始めた。
「ああ、○○水族館だ。頼む」
どうやら終わったらしく携帯を閉じこちらへ向かってくる。
「いま、僕の忠実な部下が服やその他諸々を持ってきてくれるよう頼んだぞ」
あ、そういやこいつぼっちゃんだな…
「じゃあお言葉に甘えて待たせてもらお」
近くのベンチに座ると2人もそれに続く
しばらくするとスーツにサングラスのいかにも強そうな男性がキャリーケースを持ってやってきた。
ちなみにスキンヘッドではなくロン毛。
きっと虎狛の忠実(?)な部下なんだろう
他人から見たらきっと、危ない薬の交換現場みたいに見えるだろう
強そーな男の人は見かけによらない萌え声で
「坊ちゃん、頼まれた物です」
と言って虎狛にキャリーケースを手渡す。
ん?おん、な…?
虎狛は笑顔で
「ありがとう、キャサリン。」
どっちだ、どっちなんだ…
キャサリンさんは頷いてスタスタと去っていった。
すると詩葉が
「ありがたいんだけどさ、キャサリンさんの性別って…」
と恐る恐る聞く。
虎狛は遠くを見て
「僕にはわからないのだよ。生まれた時から今まであのまま変わっていないようだし。」
付け足して
「父の生まれた時からあのままだそうだ」
まじで何者なんだ…
虎狛への謎がまた一つ増えた。
つづく
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春 瀬 。