コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
第7話 「はじめてのおでかけ!」
映画の誘いをどう受けたのか――デート当日になった夏実の記憶には、もう残っていない。
「……」
土曜日の午後。
ショッピングモール内にある映画館前で、夏実は固まっていた。
(これ、夢じゃないよね? あたしこれから篠塚と二人で映画見に行くんだよね?)
「何ぼーっとしてんだよ」
隣には、すでに京輔の姿もある。
「え、映画、久しぶりだから」
「そっか。んじゃ」
言うと同時に、京輔が手を出した。
あのときは自分から繋げなかった――その記憶が、自然と夏実の手を動かした。
ゆっくり重なる、夏実と京輔の手。
「――いこっか」
それを見て、京輔は嬉しそうに笑った。
約二時間後。
緊張しまくっていた夏実だったが。
「――おもしろかったぁ!」
映画が終わると、笑顔で映画館を出ていた。
「あっという間だったなー」
「うん。あの女優************
************
*******
***********************
***************************
******************
******************
*****