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恵達の所に着き、合鍵で中に入るとリビングに恵と津美紀がいた。

俯いていたのか、顔を上げてこちらを見た。


部屋の中に癒月ゆづきの呪力は感じられない。


テーブルの上には冷めたご飯が置いてあった。



津/恵「五条さん……」


五「ごめんね、遅くなって」



僕がそういうと恵は再び俯き、津美紀はフルフルと首を横に振った。



五「……ホントに帰ってきてないんだね」



やはり、癒月に何かあったみたいだ。

呪霊はここら辺にも居るにはいるが、癒月が襲われる程強くは無い。

術式を持っている呪霊もいなかった。



五(学校の方か……?)



その方が妥当だ。

学校は呪い、呪霊が溜まりやすい。今からでも学校に行った方がいいだろう。



五(でも、今の2人を残して行くのは………どうしたもんかな〜)



いや、待てよ脅威は呪霊だけじゃない。


禪院の奴らが諦めてない可能性だって十分にある。

今は僕が守っているから手出しできないようにしているけど、アイツらは何時でもチャンスを伺っているはずだ。


そっちの方も調べる必要がある。



その時、不意に僕の携帯が鳴った。

“傑”だ。


僕は1度外に出て、恵達に聞こえない様道路まで離れる。



夏「悟、あの連絡は本当かい?」


五「おふざけであんな連絡しないよ…本当」


夏「それもそうか、今恵くん達の所?」


五「そ、で傑に頼みがあんだけど」


夏「何だい?」


五「今、僕が挙げてる可能性として、学校に居る呪霊に襲われたっていうのと……アイツらに攫われたってのがある」


夏「…!そういう事か」


五「話が早くて助かる、じゃよろしく」


夏「任せて」



僕は電話を切り、恵達のところに戻った。










兄さんが帰ってこない。

いつもならこんな時間まで起きていたら怒られるけど今日はその人も居ない。


五条さんが来てくれたおかげで少し安心しているものの、それよりも兄さんが帰ってこないことに対する不安が募る。



恵(どこかで呪霊に襲われたのかもしれない)



もしそうなら助けに行きたいけど、今の俺の実力では到底叶わない。

それに、今津美紀を1人に出来ない。




五条さんが電話を終えて戻ってきた。



五「今から癒月を探しに行ってくるけど、2人はどうする?」


津/恵「………」


五「とりあえず”甚爾”からコッチに来るって連絡来たからもう行こうかと思ってるんだけど…」


五「でも、できるだけ2人ぼっちにしたくないからさ」


津「大丈夫です」


五「!……ホントに?」


津「確かに、不安だからココにいて欲しいけど、それよりも兄さんを探して欲しいです」


恵「…兄さんが心配です」


五「……分かった」



そういうと五条さんは立ち上がり、玄関の前で1度こちらを軽く振り返ってから出ていった。



恵(兄さん……)




五条さんが居なくなり静かになった部屋で、不安は募るばかりだった。












探しに行くとは言ったもののもうほとんど目星は着いている。

呪霊に襲われたにしろ、アイツらに攫われたにしろ結構な時間が経っている。

どちらの状況であっても癒月は危険な状態………


既に亡くなっているかもしれない。



五(ま、とりあえず調べなきゃね)



学校の方は傑に、恵達のことは甚爾に任せているから僕はコッチに集中しよう。


禪院のヤツらが関わっているなら懲らしめなきゃならないな。

僕はそう考えながら、術式を使って飛んだのだった。








ここまで読んでくださりありがとうございます。



言い忘れてましたが、この作品は完全なる自己満足、自給自足の為に書いているものなので、設定に関する不満などは受け付けておりません。

報告遅れてすみません。


でも、読みやすい文章でありたいので書き方には気をつけます。





スクロールお疲れ様でした。












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