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アイテム番号: SCP-5729-JPオブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
SCP-5729-JPは、サイト-81██(時と場合により本部サイト-19)の低危険度人型生物収容室にて収容されます。対象は財団に対して極めて協力的かつ友好的であるため、日常的な生活エリアへの移動や、一部の非機密区画への立ち入りが許可されています。
SCP-5729-JPの機嫌を維持し、潜在的な暴走リスクを抑えるため、以下のプロトコルが実施されます。
日常の食事として、週に最低4回、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社が提供する各種チキン製品(対象はこれを「至高の戦闘糧食」と呼称)を支給してください。
対象の自室には、生きたニワトリ(Gallus gallus domesticus)およびヒヨコの様子を24時間配信する高画質モニターを設置します。月一回の定期報酬として、防護措置を講じた上での生体ニワトリとの接触(触れ合い)時間が提供されます。
SCP-5729-JPはその高い戦闘能力から、EuclidおよびKeterクラスオブジェクトの実験・収容違反時における「即応戦闘要員(臨時財団エージェント)」として登録されています。作戦投入の際は、事前のブリーフィングと引き換えに、報酬としての追加チキン(バーレルサイズ)の支給を確約してください。
説明
SCP-5729-JPは、地球外生命体(いわゆる「グレイ型宇宙人」に酷似した、巨大な黒目と灰色の皮膚を持つ人型実体)です。
対象は132カ国以上の地球言語を完全にマスターしており、極めて流暢かつフレンドリーな口調で財団職員とコミュニケーションを取ります。精神構造は非常に理性的で優しく、普段は温厚な人格を保っています。元々は宇宙を旅する一般市民(自称「チキンを求める放浪者」)でしたが、地球の鶏料理と生体ニワトリに魅了され、「ここなら合法的にチキンが食べられて、ニワトリも守れる」という理由で自ら財団の施設へ出向き、収容を志願しました。
SCP-5729-JPは未知の生体エネルギーを操る能力、および地球の現生生物を遥かに凌駕する身体能力・再生能力を保有しています。このため、危険な戦闘が予想される変則的実験や、収容違反時の鎮圧要員として非常に重宝されています。
しかし、以下の「チキン」に関する事象に対してのみ、極めて強固な執着と認知の歪み(トリガー)を示します。
チキン(鶏)の神聖視:
SCP-5729-JPは、生きたニワトリ、ヒヨコ、および調理されたチキン料理すべてを「宇宙で最も美しく尊い存在」と規定しています。特にヒヨコに対しては「宇宙の奇跡」と称して強い愛着を示します。
攻撃性の発現(Euclid指定の理由):
対象の目の前で鶏、あるいはチキン料理を「否定」「侮辱」する言動を行った場合、対象の親和的な人格は即座に消失し、対象者に対して致命的な物理攻撃(またはエネルギー照射)を躊躇なく実行します。これが本オブジェクトが「Safe」ではなく「Euclid」に分類されている最大、かつ唯一の理由です。
補遺1: インタビュー記録(思想対立に関する抜粋)
インタビュアー: ██博士
対象: SCP-5729-JP
██博士: 「SCP-5729-JP。先日、サイト内の食堂で『動物愛護および完全菜食主義(ヴィーガン)』の思想を持つ外部研究員と、チキンの消費を巡って口論になりかけた件について、君の見解を聞きたい」
SCP-5729-JP: (傍らのチキンを頬張りながら)「あー、あの時のことか。安心しろ博士、ワレは別に彼の思想そのものを怒っているわけではない。地球人には様々な思想がある、それは自由だ。肉を否定するのも結構。だがな……その己の思想が絶対正しいと信じ込んで、他者に押し付けるのは良くないと思うのだ。それは宇宙の調和を乱す行為だからな。基本、これはどの美学にも値する。」
██博士: 「なるほど、意外と冷静なんだな」
SCP-5729-JP: (黒い目を静かに見開いて、声のトーンを落とす)「……だが。ワレの目の前で、あの愛らしくも美味な『鶏』という存在そのものを、穢れたもの、あるいは不必要なものとして否定するのはやめといた方がいいぞ。これ警告だ。ワレの光線銃は、チキンを侮辱する不届き者の分子構造をフライドポテト並みに脆く粉砕するように調整されているからな」
██博士: 「……食堂のメニューからは、彼が来るときだけ大豆ミートの項目を外しておくよう手配するよ」
補遺2: 実験作戦ログ(Keterクラス収容違反時)
概要: SCP-682がサイト内で暴走。機動部隊が壊滅しかけたため、SCP-5729-JPを緊急投入。
コンドラキ博士: 「おい宇宙人! 前方のクソトカゲを止めろ! 報酬はケンタッキーのツイスターとオリジナルチキン3箱だ!」
SCP-5729-JP: 「了解したコンドラキ! 3箱だな? 10ピースパックにアップグレードしてくれるなら、あの化け物の細胞を10秒でチタンスープに変えてやる!」
クレフ博士: (通信越しに)「待て、ついでにそこのクソトガケの顔に『カーネル・サンダースの呪い』って落書きしてくれたら、私からビスケットも奢ってやるぞ」
SCP-5729-JP: 「交渉成立だクレフ! 素晴らしい、地球のホスピタリティに感謝する! ――おい、そこの不細工なKeter肉塊! ワレのハッピーチキンライフの邪魔をするなァァァ!!」
[以降、凄まじい爆発音と、未知のエネルギー波によってSCP-682が呆れて自ら収容施設へと帰っていった。作戦は2分で終了した]
グラス博士: 「……強い、強いんですけど……緊迫感が一ミリもないのはなんででしょうね……?あと彼、戦った後に私の制服を勝手に裏返しにするのやめてもらえませんか?(※SCP-8309-JPの影響)」
カメ吉
645
ナノハナ@カンヒューズ
36
113
カメ吉
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コメント
1件
おお、第8話、読み終えましたよ! これは面白かったですね。SCP-5729-JP、いいキャラしてます。何より「チキンを求める放浪者」の設定がピッタリはまっていて、自分から出向いて収容を志願する発想が笑えました。笑 補遺2のSCP-682とのやり取り、特にクレフ博士の「カーネル・サンダースの呪い」発言と、それに乗る宇宙人の軽快なノリ、最高です。あれだけ強烈なKeterクラス相手に「ハッピーチキンライフの邪魔をするな」って叫んで、呆れて帰らせるって、どんなエネルギーなんだよと。設定の裏読みが楽しい一話でした。