優亜 s a i d o
私は一目惚れしてしまった
綺麗な髪 綺麗な目 可愛い仕草
紗寧ちゃんに心を奪われた
紗寧ちゃんはまだ此処に
入ってまもない新人ちゃん
確か、歳は私が上だっけ
まぁなんでもいいや
1週間後
はぁ…全然仕事に集中できない
最近ミスも増えている
それもこれも、紗寧ちゃんのせい
紗寧ちゃんに心を奪われた日以来
紗寧が可愛すぎて、好き過ぎて全っ然仕事に集中できないのだ
太宰「最近さ、優亜うっかりミスとか多いけどどうしたんだい?」
ある日、そう太宰さんに聞かれた
周りには誰もいない、当たり前だ午後9時近くだから
太宰さんはきっともう誰もいない
太宰さんと私だけの空間を狙っていたのだろう
理由を聞きやすいために…
優亜「何も無いですよ笑」
そう云い私は又仕事の方に体を向け仕事を始める
ギュ
優亜「……太宰さん?」
なんだか何時もとハグの仕方が違う
何時もよりも力加減が違う
まるで、心配してるかのような
優亜「あの…太宰s」
チュ
誰もいない空間
私と太宰さんの唇と唇が重なった
私は思考停止と共に心の奥底から何かが出てきた
苦い…
とても苦い甘くない
よくある恋愛系ボカロの甘いキスとは程遠い
とてつもなく苦いキスだった
また新しくできた感情が急に怖くなり
私は荷物を取り思わず、太宰さんを押し退け
探偵社から出ていった
すると、探偵社の玄関近くに
『ウッ…ヴッ泣』
好きな人が泣いている…
私は直ぐに体を振り向き慰めようとした
その時
太宰「優亜ちょっと…待って!話がッ」
その言葉が聞こえ私は
好きな人に「ごめんね」と伝え
家に向かって走って逃げてしまった
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