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#ベリアン・クライアン
ぷち
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クロウザーが餞別の片付けと身辺整理を終わらせた深夜にシロが戻ってきた。
🤍「ようやく片付いたか。…おい、お前の荷物はそれだけか?」
クロウザーの荷物は恐らく大きめの革の鞄1つだけ。それに少々驚いた様子のシロは、もっと持っていくものはないのかとクロウザーに尋ねた。
🐦⬛「うーん…そうだね…でもオレの荷物ってファミリー絡みが多いから、それを持っていかないとなるとこのくらいしか荷物がなかったんだよ」
🤍「我は絵の具や新品のキャンバスも持っていく。趣味の道具くらい持っていったらどうだ?」
🐦⬛「1番持っていきたいのはバスカルなんだけどね、流石に生き物は運べないだろう?」
🤍「彼奴の魔法のことは詳しくないが、ルカスの伝書鳩を連れて行くと言っていた。バスカルも連れてきたらどうだ?恐らく転移には荷物や生き物に害がない方法を使うはずだ」
🐦⬛「…感動のお別れの後に「バスカルを引き取りに来ました」って言うの、少し恥ずかしいな」
🤍「己で守りたいものは己で守るのみ。そのために悪魔と契約したのだろう?大切な家族を置き去りにするより、無理を承知で彼奴に頼んでみるのだな」
シロはそれだけ言うとスケッチ道具を机の上に置き、ベッドに入ってしまった。
翌日、クロウザーはシロの手鏡を借りてケイティを呼び出して、バスカルも連れて行って大丈夫かと確認を取った。
K「バスカルってクロウザーの愛犬だよね?全然運ぶの自体は大丈夫なんだけど、餌とか水が急に変わったら体調崩したりしないかな?」
🐦⬛「運べるんだね。でもそうか…確かに体調を崩す可能性は否定できないね。新しい環境に慣れない餌と水で…大丈夫かな…」
K「んー…でも私の拠点まで飛んで獣医さんと相談したらいいかもね。ボスキが行ってる異世界はかなり魔法と技術が発展してる世界だから、多分似たような餌とか売ってると思うんだよね」
🐦⬛「そうか…。なら少し安心だ。今日にでもバスカルと暫く凌げるくらいの餌を持ってこよう」
K「バスカルも一緒に暮らすなら犬小屋もあったほうがいいよね?ボスキに連絡入れとくね」
ケイティはそう言うとすぐにボスキに犬小屋の件を話して別邸の近くに犬小屋を作ることになった。
別邸への道の整備費用の見積もりが業者から届き、新しい屋敷の床にプリントシートを貼って見栄えを良くして、届いていた大量の荷物を開けてベッドやチェストなどの搬入をして屋敷のトータルコーディネートは終盤を迎えていた。
あと足りない家具などはパレスから転送してもらえば大丈夫だろう、とボスキは自分のセンスを邪魔されずに遺憾無く発揮できたことに満足そうにして、ケイティに最終確認を頼んだ。
K「うわぁ、すごーい!本当にあの真っ白だったお屋敷!?壁も床も張り替えてくれたんだ!それに新品の絨毯なんてなかなか踏むことないから新鮮!」
ケイティは靴と靴下を脱ぎ捨て、ふかふかの絨毯の上を歩き回り肌触りを楽しんだ。
K「うん、100点満点!ボスキ、ありがとう!」
全ての部屋を見て回ったケイティはボスキを褒め称えたが、庭が殺風景で道もないことが気になってそこはどうなっているのかと尋ねた。
🦾「ああ、道は業者に依頼して作ってもらうことにした。家具は中古でいいやつを仕入れたりして削れるところは削ったから、整備費用を追加で貰わなくても工事はできるはずだ。あと、犬小屋も注文したから安心してくれ」
K「もう準備バッチリだね!でも、庭はそろそろアモンを呼んで花とか植えてもらおうか。そしたらまた買い物に行かないといけないね。園芸用品を売ってるお店、ピックアップしておこうっと」
🦾「そうだな。ずっと殺風景な庭じゃ寂しいもんな。昼寝する木陰もないし…」
K「完成したらまた見に来るね!……でも、最終決戦が思ったより早く来るようになっちゃったから、完成するまでに間に合うか…」
🦾「主様、その最終決戦ってのは…それが終わったら俺達の「処刑」が始まるってことか?」
K「うん。だけど手を抜いちゃダメだよ?最悪そこで全滅する未来の可能性もあるの。それに、私は大がかりな魔法は使えない。もし私が魔法で知能天使達を倒したとなると今度は「悪魔執事の主の処刑」になってしまうの。知能天使達が襲う集落から逃げられた人達が証人になっちゃうからね」
ケイティは悔しそうに拳を握り込んだ。もし処刑されるのが100%執事達だけならば、遠距離から大量の魔法を浴びせて普通の天使を殲滅し知能天使達に特攻をかけて自爆すれば戦闘には勝てる。しかし、それを見られてしまうとケイティが化け物扱いされてケイティの処刑が決まってしまう。それだけは避けなければいけないのだ。いくらケイティが不老不死だといっても死んでから回復するまでに暫く時間がかかる上、鍵で異世界や欠片を行き来しているのができなくなってしまう。それに、「悪魔執事の主は化け物だからきっと悪魔執事も化け物だ」と思われて全員が処刑される可能性だってある。執事達にケイティの処刑ショーを見せられた挙句に今度は自分達が処刑ショーの被害者になるなんて可哀想すぎる。
色々な可能性を考慮して1番安全なのは執事達だけで知能天使達を倒し、執事達だけが処刑される未来。
ケイティ達はサポートに回るしかない。それが歯痒くてケイティはギリっと歯軋りをした。
🦾「主様、何を考えてるか分からないが、ルカスさんと晩酌していた時に8ヶ月欠片に閉じ込められて地獄の特訓をさせられたと聞いたぞ?そんだけ訓練をさせた執事達が負けるわけないだろ?俺たちを信じてくれ。絶対に誰ひとり欠けたりせずに勝ちきってみせる。…まぁその後「処刑」されるんだが」
この上ないブラックジョークを披露したボスキの言葉に、ケイティは力を抜いて微笑んだ。
K「うん、信じるよ。執事達はきっと勝ってくれるよね。…でも地上から攻撃した場合私が攻撃してるってわからないから援護射撃はしようかな。ちょうど銃も手に入ったし」
そんな会話をして、最後の仕上げをするというボスキを残してケイティはパレスに戻った。
パレスでは引っ越しの準備で執事達が忙しそうに鞄に必要な物を集めて、転送する予定の家具の側に置いていた。まだまだ時間がかかりそうなハウレスは必要な物の半分程度しかまとめられていなかった。
そんなハウレスを先に準備を終わらせたフェネスが手伝い、容赦なく必要ない物を捨てさせ、本当に必要な物だけを詰めさせていた。
K「ハウレス、フェネス、準備は順調?」
✝️「主様!それが…持っていきたい物がありすぎてフェネスに「それは絶対要らないから捨てよう」と叱られているところです…」
🦋「まさかこんなところまで片付けができない弊害があるとは思っていませんでした…。ですが、ちゃんと俺が必要な物だけを詰めさせるのでご安心くださいね」
K「そっかそっか。そこそこ順調そうでよかった!
…それでね、2人に話しておかなきゃいけないことがあるの。聞いてくれる…?」
✝️「俺達に聞いてほしいこと…ですか?」
🦋「勿論構いませんが、どんなことでしょう?」
K「実はね…知能天使達との最終決戦が近いの」
ケイティはボスキには言わなかったリスクや、ケイティが頑張りすぎると処刑対象が変わる可能性があること、ケイティが処刑された場合のデメリット、ケイティと兄弟は援護射撃と怪我の手当てくらいしかできないことなどを包み隠さず全て話した。
K「多分、知能天使達は普通の天使狩りのときにこっそり個人の戦闘能力とかを調べて、小癪な手段を使って攻撃してくる。怪我人…最悪死人が出る。全員で勝利を勝ち取るためには全員で協力して戦う練習が必要だと思うの。忙しいところ申し訳ないんだけど、検討してもらえないかな?」
✝️「かしこまりました。先程の説明をすれば全員納得して訓練に参加してくれると思いますので、どうかご安心ください」
🦋「すぐに招集をかけましょう。できるだけ早いほうが良いでしょう?」
ハウレスとフェネスは手分けして執事達を呼びに行き、庭に全員を集めた。
✝️「主様、先程の説明をもう一度聞かせていただけますか?」
K「うん」
ケイティは綺麗に整列している執事達の前に立ち、ハウレスとフェネスにした説明をもう一度分かりやすく噛み砕きつつ声を張り上げた。
知能天使達という脅威が近いうちに現れることや、ケイティ達が限られたことしかできず執事達だけで戦闘に勝利しなくてはいけないことを知って、執事達はざわつき不安そうな表情を浮かべる。
K「でも…でも、きっと大丈夫!知能天使達がどんな手段を使ってくるかは何千何百という可能性を覗いて集計を取っているから!少しずつ違うけれど知能天使達の基本的な戦法は変わらない。それに、ほとんどの未来で全員が生き残っている。訓練をすることで生存確率は格段に上がるから安心していい。
天使達が仕える神とやらを全員で全ての天使を倒して恐怖させてやれ!」
🐏「はっ!!」
🦋「それでは作戦会議に移りましょう。主様、知能天使達の戦法はどのようなものなのでしょうか?」
K「知能天使達はまず近くの集落を焼き払って私達を誘き寄せ、集団で戦う私達を分断し、1人離れてしまったフルーレを人質にして空中に留まり、攻撃できなくしてくる。だけど、そこで攻撃をやめたり、ラトの暴走を押さえられなくなると、勝てる確率はかなり下がる。どの未来を覗いてもフルーレを人質に取るのは変わらなかったから、執事達の戦うときの配置を考え直す必要があるかもしれない。それでもフルーレが人質に取られたら、フルーレは自力で脱出して戻ってきてほしい」
🪡「えっ…自力で脱出するんですか!?どうやって…あ!だから俺が浮遊魔法を使えるようになるまで特訓をしてくださったんですか!?」
フルーレは全てのことが繋がったと目を輝かせて、8ヶ月の訓練を「全員がゴールしないと終わらない」ど条件をつけていて、最後に滑り込んだフルーレが浮遊魔法を使いこなせるようになるまでリセマラを繰り返したことに納得した。
K「そうだよ!ご明察!浮遊魔法は防殻を作る魔法の応用だから、浮遊魔法を使える者は協力な防殻を身体の周りに作れるということ。それで身を守りながら知能天使達に攻撃を食らわせて隙を作り、脱出してほしい」
🪡「はい!分かりました!」
自信満々で返事をするフルーレを見て、ナックが心配そうにケイティに進言をする。
🔑「お言葉ですが、主様…フルーレ君の武器…レイピアは敵と適度な距離を必要とする武器です。人質に取られた状態で知能天使達の隙を作るのは難しいのではないでしょうか?」
そう。レイピアは敵と少し距離がないと使えない武器だ。だからレイピアを使って知能天使達から逃げ出すことは難しい。ナックはそこを懸念していた。
K「大丈夫だよ!この間クロウザーに貰った拳銃の出番が来るってだけだから!」
そう言ってケイティはフルーレに駆け寄り、収納空間から出した拳銃を手渡した。
🪡「思ったより重いですね…。あれ?でもこれ弾が入ってない…?」
🐦⬛「ご主人サマ、流石に弾がない拳銃なんて観賞用がいいところだ。そんな物を渡してどうするの?」
するとケイティはニヤリと笑ってフルーレの首に大ぶりの宝石がついたネックレスをかけた。
K「フルーレ、引き金を引いてご覧。あ、危ないから上に向けてね」
🪡「わ、分かりました…」
フルーレが怪訝な顔をしながら陸上のスタートの合図をする銃のように上に向かって引き金を引いた。
その瞬間、だぁん!!と凄まじい爆発音が響き、白い光の線が雲を丸く押しのけて空まで飛んでいった。フルーレは反動で尻餅をつき、銃を持っていたほうの腕を押さえて痛がっていた。
K「ありゃ、魔力が多すぎたかな…。でも、この威力なら知能天使達の隙を作ることもできるでしょ?反動を防殻で防げるようにすれば知能天使1体を殺すこともできるけど…フルーレはどうしたい?私と2人で地獄の特訓パート2をしてみる?それとも魔力量を減らして逃げることに特化する?」
フルーレは暫く腕の痛みに顔を歪めながら考えてから立ち上がった。
🪡「…俺に知能天使を殺せる力をください」
覚悟を決めた顔でケイティにそう告げると、ケイティは満足そうに笑った。
K「流石フルーレ!きっと仲間のためにどんな地獄から這い上がってでも役に立とうとすると思ってた。あ、フルーレが戦力になってくれるから喜んでるんじゃないよ!フルーレが地獄の特訓で成長して、自分で皆を守るんだって決めてくれたのが嬉しいの。きっと今のフルーレなら特訓を耐え抜いてくれそうだね。じゃあ、作戦会議が終わったら特訓ね」
ケイティはまた執事達の前に立つと、作戦を若干変更することを伝えた。
K「フルーレが1体知能天使を殺すなら、私たちの負担はかなり軽くなる。普通の天使を統率し、無限に呼び出す知能天使が減ることになるからね。それに全員浮遊魔法を使える。つまり、普通なら不利な空中戦に持ち込もうとする知能天使達の裏をかける訳だよ。空中戦の経験を積んで、適宜防殻を出現させる練習をすれば絶対に勝てる!こっちの練習は兄さんにお願いすることになるかな。質問や詰めたいところはあるかな?」
執事達はもし知能天使達がこんな戦法を取ってきたらどうしようか?という実践的な内容の議論や、フルーレが人質に取られても正気を保ったまま攻撃を続ける方法を模索したりした。
K「それじゃ、フルーレ。地獄の特訓パート2だよ。覚悟はいい?今度は8ヶ月で終わるだなんて生温い特訓じゃないよ?」
🪡「大丈夫です!絶対に知能天使を殺せるようになりたいですから!」
ケイティは欠片を展開して、また時間の概念がない世界にフルーレを呼び込んだ。
K「私は「これができるようになったら魔法が使いこなせる」みたいなやり方はしないよ。最初から本番を想定して動いてもらう。つまり私が知能天使役になってフルーレを捕まえるから、フルーレは頑張ってそれから逃げてね。ちなみに時間がかかりすぎたり、冷静さを失ったりしたら、首をねじ切って殺すからね。あ、勿論死んだら最初からやり直しね」
そこからは本当に地獄の特訓だった。フルーレは身動きな取れないほどキツく拘束されて、それから抜け出せるようになるまで2ヶ月はかかった。身動きが取れず銃すら取り出せないまま時間切れになって何度殺されてリセットされただろうか?
しかし、フルーレは回数を重ねるごとに少しずつではあるが成長した。拘束を解き、銃を構え、ケイティの額に銃口を突きつけられるようになるまで更に3ヶ月かかった。でも引き金を引く時間が足りずにまた殺されてしまった。
更に3ヶ月が経ち、引き金を引いてケイティの頭を撃ち抜けるようになったら、ケイティはここからが本番だよ?とニヤリと笑う。そう、銃の反動を防殻で防げるようになり、人質から解放された直後から空中戦を再開できるようにならなくてはいけないのだ。最初は撃った衝撃で地面に叩きつけられていたフルーレだったが、防殻を作るイメージができてくると反動をカバーして空中に留まり、ケイティにもう一発お見舞いできるほど成長した。ここまでで1年が経っている。
🪡「はぁ、はぁ、これで…知能天使を殺せますか?皆の役に立てますか?」
K「うーん…そうだね…。本番では2発も撃つ余裕がないかもしれないから、もっと魔力量を増やしていこう。勿論ちょっとずつ。そうしないとまた地面に叩きつけられるところから始めないといけないから…」
🪡「まだ…終わらないんですか…」
K「1年で音を上げるな!兄ちゃんなんて5年かけて浮遊魔法を覚えたんだよ!?」
🪡「えっ…」
K「フルーレにはね、才能があるんだよ。浮遊魔法も防殻も銃の扱いにもね。凡人には絶対に追いつけないスピードで成長してる。だから諦めないで。必ず一発で知能天使を仕留められるようになる。それまで頑張ろう!」
🪡「はいっ!」
それから銃に使う魔力量を徐々に増やし、ケイティが撃ち抜かれた頭の傷を治す時間が少しずつだが延びていく。最初は血の一滴も流さなかったケイティが、殺されてリセットされたフルーレが目覚めても血を止められず呻いていることが増えてきた。
🪡「主様…もう十分じゃないですか?主様がすごく痛い思いをしながら続ける特訓に何の意味があるんですか?俺は主様と皆を守るために特訓をしているんですよ?もし主様を殺してしまったら…それが怖くて手が震えるんです…」
K「はぁ、はぁ、痛い…。フルーレ、これだけの魔力量じゃ100%殺せるわけじゃない。もっと魔力量増やすよ」
🪡「でもっ…」
K「大丈夫。私は不老不死だよ?確かに一度死んだら復活までに何日かかかるけどさ、フルーレの成長のためなら何度だって死んであげる。それに、何千回も殺されておきながら私の心配をするなんてフルーレはお人好しだね」
ケイティは傷を治して立ち上がり、また空中にフルーレを拘束して飛び上がる。
フルーレは手早く拘束を解いて銃を構え、撃った。
🪡「……様!!……主様っ!!」
K「……ぁれ?」
フルーレが自分の頭を撃ち抜いたところまでの記憶はあったが、どうしてフルーレに覗き込まれていて、必死で呼ばれているのだろうか?ケイティが痛む頭を押さえながら起き上がると、フルーレが抱きついてきた。
🪡「よかった、よかったです、主様…。本当に死んじゃったみたいにずっと眠っていたんですよ?」
K「そう…。私を仮死状態にできるほどの威力があるなら絶対に知能天使に勝てる。知能天使を殺せる。おめでとう、フルーレ。これで特訓は終わりだよ」
🪡「はいっ…はいっ…ぐすっ」
まだ泣いているフルーレを抱きしめ返して、ケイティはどのくらい時間がかかったか確認する。約2年間、フルーレは殺され続けて、地面に叩きつけられて、痺れる腕の痛みに耐え抜いたのだ。
これならきっと全員で生き残れる。ケイティもフルーレに釣られるように涙を1筋流したのだった。
2人で欠片から出てくると、集まっていた執事達が2人を取り囲みどんな地獄を味わわされたのかと興味津々といった様子で聞いてきた。
🪡「えへへ、何千回も殺されちゃったんです。最初は拘束されたのすら解けなくて…。でも最後は主様を仮死状態にするくらいの威力の銃を使えるようになりました!」
執事達は本当に殺してリセット、という地獄の特訓にざわつきフルーレの無事を何度も確かめ、ケイティにやり過ぎではないかと訴えた。
K「でも、まさか一番小柄で細腕のフルーレに一撃で殺されるだなんて知能天使達も思ってないよ。完全に相手の裏をかく…そのためにはこのくらいしないといけないの!分かってくれる?」
庭でワイワイと話していると、ノワールとブランがやってきた。
N「地獄の特訓パート2ねぇ…耐えられたフルーレはすげぇよな」
B「本当に。でもこれからは全員で戦う練習でしょ?地獄の特訓パート3のスタートだよ。フルーレ君はちょっと可哀想だけど」
N「フルーレには毎回攫われて貰わないといけないからな…」
B「ラト君の暴走を防ぐためには仕方ないよ。やるしかない。さぁ、行こう」
フルーレとケイティを囲んでいる執事達にこれからまた地獄の特訓が始まることを告げる。
執事達は先程の説明で納得していたので覚悟を決めた表情で頷いた。
K「知能天使は3体。フルーレに頭を撃ち抜かれても死なないのは私だけだから、私がフルーレを攫う役に、お兄ちゃん達は天使を召喚しながら高みの見物する2体の役に回るね」
N「でも本当の天使は呼び出せねぇから、代わりに妖精を呼び出すことになる」
B「集落が火の海になることを考慮して火の精霊を呼び出すつもりだよ。炎を吐いて攻撃するように話はつけてるから、スリル満点だろうね」
N「じゃ、早速集落での戦闘のデモンストレーションといこうじゃねえか」
ノワールがまた欠片を展開すると、半壊した家屋と火の海が広がる光景に執事達は息を呑んだ。
B「キティが時間が余ったからって作ってくれた欠片だよ。ほぼ完璧に実戦と同じ会場だから、どう戦うのが最良か…また戦略を変えるきっかけになるかもしれないね」
K「じゃあまずは火の精霊を辺りに撒いてからフルーレを攫いに行くね。フルーレ、特訓の成果を皆に披露してやりなさい!」
🪡「はいっ!」
N「じゃあ始めんぞ!」
ノワールの声を合図に執事達は武器を取り、宙に舞い上がった…
コメント
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めっちゃ熱かったわ…!フルーレの成長がエグすぎて泣けた。拘束されて何千回も死にながら、最後はケイティを仮死状態にまで追い込むとか、その執念と覚悟に痺れたね。それに、ケイティが自分の痛みを顧みずフルーレを鍛え抜く姿も尊すぎる。最終決戦に向けて全員が一丸になってる感じが最高だよ。このチームワーク、本番でも絶対生きるって確信した🔥 MAKOさん、めっちゃ良い話ありがとう!