壬氏)おはよう、朝餉できているか?
壬氏)ちょっと急ぎの仕事ができてな…
水蓮)できてますよ
壬氏)?猫猫はまだ起きてないのか?
水蓮)それがまだなんですよ
壬氏)めずらしいな
壬氏)少し様子を見てくるよ
水蓮)急ぎの仕事があるのではないのですか?
水蓮)私が見に行くので朝餉を食べて仕事をしてください
壬氏)分かった…
水蓮)小猫〜?
水蓮)…?!
そこに猫猫の姿はなく、代わりにこんな置き手紙が置いてあった
水蓮)なによこれ…
水蓮)坊ちゃんまだいるかしら…
水蓮)それに…馬閃さまだけではなく高順さまにも伝えないと…
水蓮)坊ちゃん?
壬氏)水蓮?どうしたんだ真っ青な顔をして
水蓮)よかった、まだ仕事場に行ってなくて…
壬氏)なにがあったんだ、猫猫は…?
水蓮)小猫のお部屋にこんな置き手紙が…
壬氏)…なんだ、これ
壬氏)すぐに馬閃と高順を呼んでくれ
壬氏)(猫猫が…猫猫が誘拐…?俺の猫猫が…最近体調もあまり良くなかったよな…早く助け出して休ませてあげたい…まってろよ猫猫、早く助けに行くからな…)
高順)…しさま、壬氏さま
壬氏)っ?!
壬氏)高順…来てくれたか…
高順)水蓮さまから全てお聞きしました
高順)早く準備をしてください
壬氏)!
壬氏)一緒に…来てくれるのか…?
高順)当たり前でしょう
高順)主上からの許可も出ています
高順)それに今頃、外では馬閃と李白を中心に馬や刀の準備を整えているところでしょう
壬氏)みんな…ありがとう…(泣)
水蓮)泣いている場合ではありませんよ
水蓮)壬氏さまも早く出発の準備をしないと
馬閃)李白殿、刀の数は揃っているか?
李白)あぁ、ぴったりだ!
李白)予備の刀も数十本持っていくよ
馬閃)助かる
李白)馬の調子はどうだ?
馬閃)良好だ、馬は皆、まるで妃を助けに行かずにはいられないという顔をしている
李白)はは、そりゃ嬢ちゃ…妃には馬もお世話になったからな
馬閃)そうなのか…妃はいろいろやってくれていたんだな
李白)そうだな…いろいろしてくれていたんだ、月の君のためにも必ず助け出すぞ
馬閃)当たり前だ
壬氏)馬閃、李白
李白)月の君
馬閃)壬氏さま、準備は整っております
壬氏)ありがとう、私も準備はできている
壬氏)高順も準備は整っているな?
高順)はい
壬氏)皆、集まってくれてありがとう
壬氏)…必ず猫猫妃を助け出そう
軍)おぉぉお!!
壬氏)地図だとこっちか…
高順)距離がありますね
壬氏)あぁ…
馬閃)…まさか、軍として父上と遠出することになるとは思いませんでした
高順)それは私もですよ
李白)親子で妃を助けに行くなんて、なんかいいですね
壬氏)もうそろそろではないか?
高順)そうですね、この辺りかと
??)おい、止まれ
何者かに止められ、高順はとっさに壬氏の盾になった
その様子を見た馬閃と李白も高順と同じように壬氏を隠した
??)お前ら…あの妃を取り戻しに来たのか?
壬氏)その通りだ、ここを通せ
高順)壬氏さま…
高順)(このままいけば言い合いになるだろう、言い合っている隙に…)
高順)馬閃(コソッ
馬閃)御意
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続き楽しみにしてます!
最高だよ♪続き楽しみ💕