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smちゃん総受です

需要あるかわかんない

ほぼ自分用

MIU404

今回はkzsm

久住と志摩ちゃんです

地雷さん回れ右






雨が降っていた。


とある取調室。久住は手錠をされたまま椅子に座り、薄く笑ったまま志摩を見ていた。


「ずいぶん顔色悪いなあ、志摩ちゃん。ちゃんと寝てるん?」


志摩は吐き捨てるように言ったが、視線だけは逸らせなかった。久住の目が、どこか人の心をかき乱すような色をしていたからだ。


「へぇ、俺のせいなん? ……それって、ちょっと嬉しいかもやなぁ」


「ふざけるな。お前が何人の人生を壊したか、わかってんのか」


「壊すって言い方、嫌いやねん。元からひび入ってたんを、俺が見つけただけちゃう?」


志摩は眉間に皺を寄せた。だが、久住の言葉の奥にある「理解されない孤独」に気づいてしまった自分が悔しかった。


久住は急に身を乗り出して、志摩との距離を詰める。


「なぁ、志摩ちゃん。あんたってほんまはさ――俺と似てるんちゃう?」


「……俺が、お前と?」


「そや。人の心の闇ばっか見てきて、自分の中の光なんか、もうどこ行ったかわからんようになってんのやろ? ちゃう?」


志摩は言葉を失った。図星だった。自分でも気づかないふりをしていた部分を、久住は平然と暴いてくる。


「俺な、壊れとる人間が好きやねん。特にギリギリのとこで生きてるやつ。……志摩ちゃん、ほんま綺麗やわ」


「……黙れ」


志摩が立ち上がりかけたその瞬間、久住が手錠のまま彼の手首を掴んだ。


「逃げんの? そんなに俺のこと、怖いん?」


志摩の瞳が揺れる。掴まれた手首は強くもなく、ただ熱かった。


「安心しぃ。今すぐ何かするわけちゃう。ただな――」


久住は、囁くように言った。


「そのうち、どっちが先に落ちるか……賭けてみぃひん?」


志摩は答えなかった。


だが彼の中に、何かが確実に崩れはじめていた。


そしてそれは、久住の思惑通りだった。


志摩が久住に再会したのは、それから半年後だった。

拘置所から逃げたはずの久住は、志摩の自宅に現れた。


玄関の扉を開けた瞬間、雨に濡れた久住が立っていた。


「お久しぶり。……なーんや、びっくりした顔して。忘れられてたらどないしよ思てたけど、そんなん杞憂やったわ」


「……どうやってここを……」


「せやなぁ、そらもう“愛”の力ちゃう?」


久住は笑いながら、靴も脱がずに部屋に上がり込んだ。志摩が止める間もない。


「警察呼んでもええで? ……せやけど、間に合わんと思うわ。もう始まってるしな。」


テーブルに置かれたナイフが、ひどく静かだった。


志摩の全身に警戒心が走る。しかし久住の目は、昔よりもさらに澄んでいた。透明すぎて、何も映していないような。


「……お前、何しに来た」


「前言うたやろ。どっちが先に堕ちるか、賭けようって。あれ、まだ勝負ついてへんねん」


「ふざけ……」


志摩が立ち上がろうとした瞬間、久住が歩み寄ってきて、彼の唇を奪った。


咄嗟に突き飛ばす。


「ふざけんな!」


「ふざけてへんっちゅうねん。……本気で、あんたのこと見てきたんやから」


口元から血がにじんでも、久住はうれしそうに笑った。


「俺のこと、ずっと頭の隅に置いてくれてたんやろ? そうちゃうかったら、そんな目ぇせぇへん」


「っ……」


志摩の動きが止まる。その一瞬の間に、久住は彼を押し倒してソファへ沈めた。


「暴れたら、ケガするで? もうちょっと静かにしとき」


久住の声は優しくて、怖いほど冷静だった。


「ほんまは、待ってたんやろ。俺がこうやって来るの」


「……バカ……言って、ん……」


久住の指が、志摩のシャツの中へと滑り込む。ぞくり、と志摩の背中が震える。


「ほらな。こんなん、体は正直や」


「やめ……ろ……」


「ほんまに“やめて”って言うんやったら、ちゃんと突き放してみ?」


志摩の手が、久住の腕をつかんでいる。けれど、それは拒絶の力じゃなかった。


「なぁ志摩ちゃん。俺が堕ちてるんちゃうねん。堕ちてるの、あんたや」


その言葉と同時に、久住の唇が志摩の首筋を這う。熱が、濃く、皮膚に刻まれていく。


「このまま、ぜんぶ俺に奪われていったらええ。きれいに壊したるから」


「……っ、くず……ほんま……最低……や」


「知ってる。でもそれが、あんたを“好き”な理由や」


その夜、東京の片隅で、ひとつの狂気が花開いた。


悲鳴にも似た吐息と、擦れ合う熱だけが、部屋の中に響いていた。




久住の口調わかんない…

kzsm少なくない..?

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