「みんなーおはよう!」
「パラオおはよう!」
「おはよう、パラオ~」
「おぉ!おはよう!」
先生のクラス、すっごくたのしい!
先生、やさしくてあったかい!
みんなもやさしくて、おはようっていったらおはようってかえしてくれるし、たくさんお話もしてくれる!
でも…
「よお、パラオ~」
ばかにしてくる人がいるの!
「あいかわらずよわっちぃなぁ」
そんなこと言ってくるから、ぼく言いかえしてやるんだ!
「そんなこと言うほうが弱いんだよー!」
「は、はぁ?!」
「ちょ、ちょっとお二人とも?!」
「あ!せんせー!」
「…」
あれ、先生が来たらあの子行っちゃった…
「行ってしまいましたか…」
「にぽんせんせーどうしたの?」
「ふふっ、にっぽんです」
にこにこしてるにっぽん先生かわいい!
「あぁ、あの子ね、多分パラオ君と仲良くしたいと思うんです!
パラオ君、皆と仲良くするの得意なので、たくさんお話してくださいね!」
「うん!ぼく、みんなとなかよくするの、すき!」
「ど、どうしたの…?」
なんか、今日のこの子、こわい…
「…なんだよ、いつもいつもおれにひっついてきて…いやなんだよ」
「なんで…?ぼくはなかよくしたいのに…」
「おれはいやなんだ!」
「でもなかよくしたい!」
「人にくっついていくことしか考えられないのか?!」
「い、たい…」
「痛かったらやりかえしてみろってんだ!」
また、行っちゃった…
そういえばあの頃は、しばらくこんな感じだったっけ
「ほんと、なんなんだよお前」
「いつもにこにこで…きみわるくて…かかわりたくないんだよ」
つ、つきとばされた…
いたい…せなかがいたくて、おきれない…
「大丈夫ですかパラオ君!」
「あ、れ…せんせ…?」
「パラオ君___!」
「たしか、ぼく…あの子と…」
「やはりそうだったのですね、」
にっぽん先生、しんぱいしてくれてるみたい…
「ごめんなさいパラオ君、痛い思いをさせてしまって…」
「あと、この間たまたま聞いてしまったんですが…貴方は”弱っちぃ人”だと」
「パラオ君は小さくても、心はとても強い子ですよ、でも…」
「体は小さい子供です、なので、先生として…」
「絶対に、私が守りますから!」
「せんせ、守ってくれるの?!」
「まぁ、なんというか、教師として当然ではありますがね」
「にぽんせんせ、つよい!!」
「ねえ、せんせー!」
それから長い時間、先生とおはなししたの!
生徒を守るという当然ともとれるその行為が。
幼心に美しく映ったのであろう。
コメント
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パラオたん可愛いい…あれ、でも雲行きが…?(気のせいだったらごめんなさい)