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僕たちは学校で有名な美男美女カップルだった
性格も顔も良い二人が付き合えば噂になる
「翔くん、私のどこが好き?」
「全部だよ」
毎日こんな会話を続けて
飽きそうで飽きなかった
彼女は本当に性格も顔も良かった
大抵の事はなんでも許してくれた
だから僕も良い男にならないと
って思って彼女が許す事はなんでも許した
「ねぇ、最近私に塩対応じゃない?」
「なんでそう思うの?」
「だって、私が悪い事してもぜんぶ許すじゃん。だからもう私に興味ないのかなって」
僕は彼女を本当に大切にしてきた
だからこんなのすぐ答えようとした
でも口が思うようにうごかなかった
「…ねぇ、なんか言ってよ」
「僕は藍ちゃんが好きだよ。塩対応だったのはごめん」
ちゃんと謝ったんだ
まだ君と、彼女と一緒にいたかったから
でも君にはうまく伝わらなかったみたい
「またその謝り方、いつもそうやって謝るじゃん」
「もうどうでもいいんじゃない?笑
私のことなんて笑」
その言い方に僕は腹が立った
本当に大切に思っていたからより腹が立つ
「なんだよその言い方。ちゃんと謝ったじゃん」
「その謝り方いつもじゃん、これ言っとけば大丈夫みたいな感じでしょ?」
初めて彼女と喧嘩した
お互いの事が大っ嫌いになった瞬間だった。
僕は彼女が”消えてほしい”と思った
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「あれ、藍…?」
気づけば藍が倒れて、僕の手は赤くなってた
「…違う、違うんだ」
「こんなこと…望んでない」
「望んでないんだ…僕は」
僕は頭の中が混乱してた。
なぜ彼女が倒れるのか、なぜ僕の手が赤くなってるのか
怖くて僕はしゃがみこんだ。
こうして僕の初恋、そして人生が終わった。
藍色に染まった人生が