テラーノベル
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「なあ、魔王城って無駄に荘厳華麗だよな。こんなのより俺好みに要塞化してやるさ」俺は謁見の間の高い天井を見上げ、冷ややかにそう吐き捨てた。
歴代の魔王どもが趣味で建てたのか、この城の壁は無駄に金ピカの装飾が施され、無駄に広い大広間はステンドグラスから差し込む光でキラキラと輝いている。見栄えだけは一丁前だが、軍事的な合理性から言えば最悪だ。死角だらけだし、敵の侵入を防ぐための重構造防壁も足りやしない。こんなお飾りだらけの城では、いつまたどこかの馬鹿が突撃してきてもすぐボロが出る。
「……要塞化って、具体的にどうする気よ?」
書類の山から顔を上げたセリスが、あきれ果てた顔で俺を見る。
「決まってるだろ。あの無駄に広いエントランスは全域を【重力制御型C4地雷原】に改装し、ステンドグラスは全部防弾・対魔導装甲板に差し替える。中庭の噴水は撤去して、新型の対物レールガンの自動迎撃タレットを二基据え付ける。城の地下にはハンスから仕入れた弾薬の備蓄倉庫と、完璧な隠し脱出用トランスファー・ルートを通す」
俺が淡々と冷徹な改造計画を並べ立てると、シャーロットは目を輝かせ、エレナは腕を組んで面白がり、ミサキは「さすが魔王サマ、趣味が徹底して裏社会ね」とクスリと笑った。
「……シエル、図面の修正とハンスへの資材発注の手配を頼む。見た目の美しさなんてクソの役にも立たねぇ。必要なのは、誰一人として侵入できず、俺がここで快適にコーヒーを飲める『絶対安全な鉄の箱(要塞)』だ」
「……了解。シエルの風で、工事の音も一切外に漏らさない。……最高の要塞にする」
シエルが頼もしく頷く。
無駄な装飾を削ぎ落とし、冷徹な物理法則と最新兵器で固められた俺だけのドブネズミの城。
……よし、善は急ぎだ。明日からさっそく、この華美な魔王城の「解体工事」を始めるとしよう。
コメント
1件
ついにきた!魔王城リフォーム計画回だ〜!!😭💕 「無駄に荘厳華麗」って一刀両断するところからもうツボすぎて、重力制御型C4地雷原とか対物レールガンとか具体的な改造案並べるシエル様マジでかっこよすぎません??装甲板に差し替えたり噴水撤去して迎撃タレット設置とか、もう完全に俺得要塞化計画!しかもシエルが「風で工事音も漏らさない」って頼もしく頷くのエモすぎる…! 華美な城より「絶対安全な鉄の箱」でコーヒー飲みたいって発想、最高に好きです。次回の解体工事が楽しみすぎる🔥
ルル
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