テラーノベル
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、涼しい風が吹く春の出来事。
出所は不明だが、『異能力』と言うものが、全人類へ与えられた。
異能力は、Levelというものがあり、1〜99までである。
まだまだこの世に来てから、不思議に思った事は沢山あるが、また後程にしよう。
現在は、時も過ぎた夏期。
能力と言っても色々ある。
運命を覗く、心を見透かす、物を復元する、その能力と詳細を見るなどと言う能力もある。
能力が授けられてからと言う物、犯罪が急激に増加している。
能力で好きな様にやるのは構わないが、自分を忘れて好きな様にやるのは辞めて欲しい物だ。
話は変わるが、私にはメイドが着いている。
kty「、もう下げても宜しいでしょうか。
tg 「いいよ、ありがと。
先程まで、本の合間に嗜んでいた紅茶をどうやら下げる様子。
いつの間にか、朝焼けが暑く照らしつける太陽へと変わっていた。
kty 「無礼でしたらお詫び申し上げます、何をお読まれになっているのですか。
tg 「何と表現致しましょう、強いて言うのであれば、未来の本、でしょうか。
今は誰にも伝わらない。 未来予知が出来ぬ者には、意味すら危うい。
kty 「その様な本があるのなら、私も読んで見たい物です。
tg 「貸して差し上げましょうか、ただの白紙続きの物語。
kty 「貴方様には見えていると。残念ながら、私、未来予知は習得しておりません。
私の単純な言葉から、読み取る物が多いこと。
嬉しくもあるけれど、そこまで分かりやすいのか。それとも付き合いの長さか。
どちらにせよ、話が早くて助かる。一から百まで説明はしかねますので。
tg 「 もう、読書をしている暇は無いのね。時が過ぎるのは早いこと。
kty 「朝食の用意は整っております。
その言葉を聴くと、私は静かに本を閉じ、掛けていた眼鏡を外した。
tg 「いつも用意が早いのね、冷めてしまっては勿体無い。
kty 「冷める事など無いと思いますが。
私は、それなりに高い地位を持っている。
食卓に着くまで、冷める事はないであろう。
tg 「学校、行きたくないと言えば行かなくても。
朝食が済み、通っている学校の準備段階。そう尋ねた私に、メイドは言った。
kty 「通わなくてはなりません。それを引き換えに別居をお許しいただいたのですから。
お許し。そう言えば、そうだった。
tg 「あの人はとてもしつこいので、行かなくては寒気がします。
kty 「行く気になったのでしたら、何よりでございます。
kty 「護衛は必要無いでしょう。
呆れた表情をしているメイドを、普通だったら叱るのだろうか。
ただ、私は同情心しか出てこない。
今日も、あの人に会わない事を願う。
tg 「まぁ、いつも叶わないけれど。
コメント
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なぁねぇ書くの天才? なんかはつも知らない言葉とか出てきてる……尊敬しかないや!