テラーノベル
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生涯、君のことを好きなのは俺だけでよかった
人生が狂ってしまうほど、誰よりも君のことが大好きだった。
でも、君は違った
体の関係になれれば誰でもよかったんだ
君は俺に好きって、言ってくる。
毎日、何回も何回も…
でもその表情は何故か虚ろで、絶対思ってもない好きなんだと思った。
高二の夏、俺は告られた。
お前のことが好きだ。生涯お前の人生を支えたい。
高校生のくせに、未来のことまで語っちゃって
でも、そんな彼が愛おしかったんだ
俺も、好きだったから。
ようやく両思いになれたと思って浮かれていた
俺たちは付き合ってすぐ、夏祭りに行った
俺はその日、初めてを彼に捧げた。
ガラス越しに響く花火の音
耳元で聴こえる彼の吐息
全てがくすぐったかった
そのあと、1ヶ月もしないうちに君は僕を振ったよね
お前にはもっと良い奴が居る。俺じゃお前を幸せにできない。
言ってること矛盾してるじゃん。
俺は、彼を心の底から愛していた
だから俺は飛び降りようとするくらいまで追い詰められた
彼のせいで俺の人生、狂っちゃったんだ
俺、あいつがきらい。
__________________________________
そこから4年がたった
俺は渋谷の街を歩く
心の傷が完治したかといえばそうではない。
今も心にぽっかり大きな穴が空いたまんま。
「あの!すいません!!」
1人の男性に声をかけられた。
俺は男性の質問に答えた。
彼は、アイドル事務所のプロデューサーだそう
アイドルなんか興味ない。
顔がいいわけでも、話が面白いわけでもない。ましてや歌やダンスなんかできない。
なんの魅力もない俺がアイドルなんかできない
しかし、気づいた時にはプロデューサーの後にくっついて事務所まで案内されてしまっていた
「ここが部屋です!!」
何も知らないままただ案内された。
「メンバーが中にいるんですけど、あいさつします?」
まだ入るって決まったわけじゃないのに…
断ろうとした瞬間扉が開いた
🐤「あれ、プロデューサーさん。…その子は?」
「あ、ふみのりさん!お疲れ様です。渋谷歩いてたら、ちょっと見かけまして!」
🐤「へぇ…君、名前は?」
不思議なオーラを纏った青年が声をかけてきた
オーラに圧倒されそうになったが、彼のオーラはすっと馴染んで消えた。
😋「…ふみや、」
彼の質問に答えると彼はニコッと笑った
🐤「ふみや、よろしく!」
🐤「もしかしてグループ入ってくれるの?」
🐤「あ、それならメンバーにあいさつする?それとも事務所案内してあげよっか?」
思ってたよりも過保護なタイプなのかもしれない。この人、
😋「…えっ、と、」
🐤「あ、ごめん、いきなり…」
😋「なんか気づいたら着いてきてたみたいで、えっと、 」
🐤「なにそれ笑 ふみや、おもしろい。」
😋「…メンバーさんはどんな方がいらっしゃるんですか…?」
🐤「今居るのはたしか…」
🐤「全員いるかな、俺入れて9人いるよ」
😋「き、きゅうっ!?お、多いんですね、」
🐤「10人目のメンバー、なってよ。」
🐤「可愛い顔してるし」
😋「いえ、顔にも歌にも自身はないですし、それに、人前に立つのは…」
🐤「全然、かっこいいしかわいいじゃん!それにうちのグループ歌上手くなくても問題ないよ」
🐤「なんなら俺の方が下手かも?」
🌳「そうそう、まじでこいつ歌下手なんだよ〜」
🐤「おいこらぁ!!」
🌳「よっ!会話聞いてたぞ〜」
😋「…あの、?」
🐤「あ、こいつもーりー。メンバーだよ。ちなみにめっちゃ歌上手い。」
🌳「もーりーです〜」
😋「…もーりーさん、?」
🌳「よろしくぅ」
😋「あ、はい…」
入りたいわけでも入ろうとする気もないのに、段々と人が集まってきちゃう、、早く帰らなきゃ…
😋「あのっ、すいません、」
😋「アイドルとか大丈夫なので、しつれいしまs……」
🎮「あれぇこんなとこでなにやってんの?」
聞き覚えのある声
いや、記憶の中よりずっと低い声。
でもその喋り方には特徴があって、すぐ気づいた。
😋「せ、ぃや、くん…、?」
🐤「あ、おかえり」
🌳「遅かったじゃーん!!」
🎮「すいませんちょっと混んでて笑」
🎮「で、なにやってんすか?」
🐤「プロデューサーさんが新しい子連れてきたんだって。」
ふみのりさんが俺をグイッと寄せる
🎮「えー!よろしk……」
彼が俺の方をみて言葉を詰まらせた
俺も固まってなにも喋れない
気まづい沈黙だけが続いた
🐤「え、なに、知り合い?」
🎮「…高校の時の同級生!」
🎮「久しぶり。ふみや」
平気そうに話しかけてくる
俺は、彼のせいで狂ったのに、
むかつくっ、、やっぱ俺、嫌い。
彼がいるなら尚更アイドルなんてしたくない。
😋「帰ります…。」
🐤「えっ…」
😋「…ありがとうございました。」
🌳「えぇ、まってよぉ〜」
🎮「ふみや、ちょっと二人で話せない、?」
😋「…遠慮しておきます。」
🎮「久しぶりだしさ、ね、?」
😋「何も話すことないです。」
🎮「…俺の事、嫌い?笑」
😋「はい。」
🎮「おぉ即答…」
🐤「聖哉何したんだよ…」
🎮「もしかして…未練タラタラ、?」
ほんっとむかつく。
むかつくなんて言葉じゃ表せない感情がふつふつと沸いてくる
何度も言うが、俺は彼、聖哉のせいで人生が狂った。
なのに、アホみたいな顔してこんなこと聞いてくる
デリカシーの欠けらも無い。
もうこのまま帰ろう、
俺は彼の横をすっと通り過ぎる
🎮「あ、ちょっと!!」
🌳「あいつなにやらかしたんだ笑」
🐤「未練タラタラ、ってまさか…」
🌳「ん?なに?」
🐤「ぁ、いや…なんでもない。」
後ろから早足で追いかけてくる音が聞こえてくるが、絶対に彼だと思って俺も早足で帰る
あれ、道、どっちだっけ…?
パニックになって道が分かんなくなってしまった。ただでさえ無意識でここまで来たのに、
🎮「ちょ、はやい…」
息切れしながら腕を掴む彼を俺は睨んだ
🎮「そ、そんな目で見ないでよ、」
😋「帰るから離して」
🎮「道、わかんないでしょ?」
😋「ぇ、なんで…いやっ、わかるし」
🎮「…お前のこと何年追ってきたと思ってんの?嘘つかないで」
なんなんだ、、別れを切り出したのはそっちだろ、
🎮「住所は?送ってく」
😋「…言わない。」
🎮「えぇ、じゃあどーすんの、」
😋「頑張って帰るし、てか離して」
🎮「それで誘拐とかされたらどーすんの。俺の家近いし、来なよ」
😋「行かない。」
🎮「意地張らないで、ほら。」
彼に腕を引っ張られてそのまま連れられてしまった
誘拐犯はおまえだろ、、
なんとか離れようともがくが彼の力は強かった
そのまま歩くこと5分
ほんとに彼の家に来てしまった
そこは綺麗な一軒家で一人で住むには勿体ないくらいの広さだった
🎮「入って。」
もう一度俺は彼を睨む
🎮「…何もしないって、」
信用しないし、したくないけど、ここまで来たらほんとに帰り道なんて分かんないし、もう夜も近い。
嫌な予感が頭をよぎる
心配性が出てしまう。
俺は彼の玄関の前で立ち尽くす
🎮「ほら、入りなって」
もう全てがどうでも良くなった気がして、彼に案内されるがまま着いていった
🎮「はい、寝室。疲れたでしょ?寝ていいよ 」
寝室に連れていかれたがベッドはひとつしか無かった。一人暮らしだし当たり前だ。しかしその周りには敷布団も敷いてなかった
😋「おれ、床でいいし」
🎮「いや、それは俺がやだ 」
😋「聖哉くんは、?」
🎮「え?俺はリビングにソファあるし、そこでいいよ。」
😋「聖哉くん家なのに、、俺1日だけだし、」
🎮「逆に一日だけだしベッドで寝なよ。ね?」
😋「ほんとにいいって、」
🎮「じゃあ一緒に寝る?」
ほんとに、彼の心理が理解できない。
なんもないって言ったよね??
🎮「…本気だよ?笑」
冗談であって欲しかった。
😋「遠慮しとく。」
🎮「だめ…?」
😋「だめ」
🎮「…ねー、ふみやさ」
ベッドに腰掛けて俺に問いかける
🎮「俺のこと好き?」
いきなり何言ってるんだ
もう、なに思われるとかどうでもよくて、俺の心の内を明かした
😋「うん、好きだったよ。」
😋「少なくとも人生狂っちゃうくらいにはね」
🎮「…?」
彼は目を見開いてから眉を顰めて頭にハテナを浮かべていた
😋「俺、聖哉くんに振られてあと、飛び降りしようとした」
🎮「ぇ、?」
余程驚いたんだろう。彼は声にならない声を出す。
😋「それは、聖哉くんのことが本気で大好きで、心の底から愛してたから。」
🎮「…ふみや、、」
なんで泣きそうになってるの?
泣きたいのはこっちだよ、。
🎮「ご、ごめっ、ほんと…ごめんっ、」
彼は震えた声で俺を抱きしめながら謝る
😋「…ちょ、」
🎮「ほんとにっ、生きててくれて…ありがとうっ…、 」
彼は本格的に泣き出してしまった
ほんとに、なんで彼が泣いてるのか、俺にはさっぱり理解できない
😋「聖哉くん? 」
🎮「おれっ、楓弥を振ったあと、」
🎮「本気で後悔した、、」
聖哉くんは少し泣きやみ、心の内を話し始めた。
🎮「あのとき、ほんっとに不安だったんだよ、、」
🎮「楓弥は他に好きな子がいるかも、とか、ほんとは女の子がいいのかな、とか… 」
🎮「こんな俺じゃ楓弥を幸せにできないって、おもった…」
🎮「でも、今は違うっ、」
😋「ぇ、?」
彼は真剣な表情で俺を見つめる
🎮「俺、楓弥のこと今度こそ、幸せにしたい。いや、する。」
🎮「もう俺の事嫌いかもしれないけど、それでもいい、俺、楓弥のそばに居たい…」
😋「…しぬまで一緒に居てくれるのっ、?」
🎮「もう離れない、約束する…」
彼の真剣な眼差しをみて、あの時と同じ気持ちになった。
次裏切ったら、今度こそ許さない。
一緒に地獄に落ちてやるんだから。
そう誓って、俺たちはくちびるを交わした。
コメント
1件
めっちゃ良かったです!