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カラン
鈴がなり…1人の少女が、店に入ってきた
『………いらっしゃい…お1人かな?』
「うん、ここは…?」
『ここは月下堂……ただの古い喫茶店さ』
『ほら、とりあえず座って……名前は?』
椅子に座った小柄の少女は、キョロキョロと店の中を見て、答えた
「……フラン…フランドール・スカーレット」
『………いい名前だね』
フラン「お兄さんは?」
『……カイ………そういえば…その羽……吸血鬼、なのかな?』
フラン「うん…紅魔館の……退屈だったから…抜け出してきたの……お姉様に見つかったら怒られちゃう」
カイ『……その、お姉様は……厳しい人なのかな?』
フラン「んー……厳しくは、ないんじゃないかな……たまに変なことはするけど…」
フラン「私は、お姉様のことは好きだよ……ん…なんか恥ずかしいね、こういうこと言うのは」
そんなフランの前に、ひとつのティーカップが出される
フラン「……飲んでいいの?」
カイ『あぁ……今日は少し寒かったからね…暖かい紅茶を飲むのがいい』
フラン「でも私、お金……持ってない」
カイ『……これは、私が勝手に淹れただけたから代金は取らない……ほら、冷めないうちに』
フラン「ありがとう……いただきます」
フランドールは、ゆっくりとカップを近づけ、紅茶を飲む
フラン「……美味しい」
カイ『……それはよかった』
フラン「……なんだか…懐かしい味」
フラン「昨夜とかお姉様が淹れるのと違う」
フラン「それより前から……飲んだことがある気がする」
フランドールは、紅茶をあっという間に飲み干した
フラン「美味しかった…ありがとう……カイ」
フラン「また……来てもいい?」
カイ『……好きな時に…このお店は、いつでも空いているから』
小さく手を振って、フランドールは店から去っていった
カイ『………』
カイ『……フラン』
フラン「美味しかったな…あの紅茶」
フラン「お姉様にも教えてあげよっと」
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