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「佐田さん!!!ミア、回復してくれ!!!」
俺はミアに言う。
「はい!
ウォーターヒール!!!」
佐田さんは回復したものの、みんなの戦気は一気に下がった。
ディアは口を大きく開け、瘴気を部屋全体に放った。
「息を止めろ!
1分以内に勝負をつける!
ゾード、いけるか!?」
「もちろんです!」
仙道さんとゾードがマドンナを巧みに操り、ディアに攻撃する。
しかし、ディアも負けては居ない。
2人の攻撃を掻い潜り、さらに瘴気を発する。
濃くなる瘴気…
俺たちは息を止めるのも限界で、1人また1人と倒れていく。
「このままでは犠牲者が出ます!
私がトドメを刺します!
仙道さん、15秒足止めできますか!?」
「やってみるさ…」
仙道さんはマドンナを目の前に構えると、雷飛翔剣を発動し、天井ギリギリからディアに斬りかかった。
ディアはわずかな間防御に徹する。
しかし、すぐに凶悪な爪で仙道さんに反撃し始めた。
「くっ!
まだか!?」
「完了しました!
離れて!
氷神兵器・ドーランドッド!」
ゾードがそう言うと、巨大な氷のゴーレムが現れた。
氷のゴーレムはゴォォォ!という音を立てながら、巨大な手でディアを叩き潰した。
やった!
しかし…
瘴気のせいで、roadの斉藤くんとコノハ+の瀬名さんが息絶えていた…
俺たちはすぐにボスの間から出て外の空気を吸い、回復薬などで浄化した。
「瀬名ちゃん…」
白波さんが静かに瀬名さんの手を合わせた。
こうして、2名の犠牲者と5名の軽傷者を出して、冥府ディア討伐は終わった。
後日、2人の犠牲者の葬儀はしめやかに執り行われた。
「ゾード…
一体覚醒体ってなんなんだよ…?」
俺は、今は説明できないと言うゾードに、そう問い詰める事しかできなかった。
「お気持ちは察します…
私も前の世界ではたくさんの仲間を失ってきました…
しかし、これからが本当の戦いとなるでしょう。
これは、始まりの終わりなのです。」
ゾードはそう言って静かに2人の御前に手を合わせた。
そうして、本当の意味での討伐は終わった。
2人を見送って。
そうして、また、日常が戻ろうとしていたが、俺たちがあの悪夢を忘れる事は無かった。
そう言う意味ではもう…日常では無いのかもしれない。
沈んだ気持ちで屋敷に帰ると、ゼンファとウラウサがボールを取り合って喧嘩をしていて、少しだけほっこりした。
「みなさん、ご飯ですよー!」
ミアの声が響き、やっといつもの日常に戻ったのである。
次の日からまた、ダンジョン探索が始まる。
いつものように…