テラーノベル
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ほのぼのです!
不穏やら書いてる私ですが、ほのぼのもできるんだぞってね。はい。
※ほんのり恋心を匂わせる発言あり。
撮影も終わり、のんびりした空間。
隣でキーボードを叩いていたぼんさんは、いつの間にやら、俯きながら頭を上下させ、コクリコクリと船を漕ぎはじめている。
ぽかぽか陽気に、小鳥のさえずり。それに加え、お昼ご飯を食べ終わった時刻。
起こす理由もないので、寝かせておこうと、そのままにしていた。
ポテッっと僕の肩に彼の頭が乗る。ふんわりと石鹸の匂いがし、ふわふわの髪の毛が顔に当たり、くすぐったい。
これは動いたら起こしちゃうなと、僕もパソコンを閉じ、ソファーの背もたれに静かにもたれる。
2人、ソファーに並びながら、うとうと……。
ぼんさんの匂いと、温かい体温、落ち着いた寝息。
僕も重い瞼を閉じ、10分だけ、と心の中で言い訳しながら、彼と寄りかかり合いながら昼寝をすることにした。
目が覚めたら夕方頃。スタッフさんが気を利かせてくれたのか、毛布がかけられてあった。
ぼんさんはまだ寝てるみたい。
本格的に寝入っちゃったのか、はたまた二度寝、三度寝したのか。
ふわふわ、さらさらの髪の毛を手でとかすように撫で、周りを見て額に唇を当てる。
『チュッ』と可愛らしい音が鳴り、僕の唇はぼんさんの額から離れた。
そろそろ退勤時間。
残業代が発生しちゃうから、起こして帰らせないと。それに、最近頑張りすぎてるから休んで貰わないとね。
「ぼんさん」
そう小さく名前を呼び、彼の肩を揺する。
「んー……?」
寝起き特有のボヤッとした顔と、ガサガサの声。
「ぼんさん、そろそろ帰りましょうか」
「ん…?あっれ…寝てた?俺…」
「そりゃあ、もうグッスリと」
ふへへ、やらかしちゃった、と言いながらフニャリと笑う彼に、柔らかく笑顔を向ける。
「ぼんさん、最近頑張ってますもんね、お疲れ様です」
「ドズさんこそ頑張ってるじゃないですか、お疲れ様 」
ふふふ、と笑い合い、彼の手を取り会社を後にする。昼の時とは打って変わった冷たい風と静かな空。
携帯を開き、時刻を確認しているぼんさん。
そう言えば電車通勤でしたね、ぼんさん。
引き止める、時間を延ばすと言えば恋人っぽくなっちゃうけど、あわよくば彼が僕の家に来て、また、のんびりできないかな、とか思っちゃったり。
この空間が好き。フワリとした、どこか夢みたいなこんな空気感。少しでも感じてたいの、久しぶりだから。
「電車、大丈夫ですか?」
「んー…大丈夫。大丈夫。この後まだあるから」
「良かった、気をつけて帰ってくださいね?」
「はいはいwドズさんこそ、お気をつけて」
「はい、気をつけます」
大丈夫だったかぁ、仕方ないよね。
ぼんさんもお家でゆっくり寝たいだろうからね。いや、決して泊まってほしいわけじゃないよ。
明日、またこの空間の中にいれるか不安なだけ。
また、会えるのかなって不安になっちゃうだけ。
また明日、と手を振り自分たちの家へと帰る。
今日は穏やかな日だった。
忙しい中にも休息あり。
こんなのんびりした時間も悪くはないよね。
また明日、 ぼんさん。
いい夢、見てね。
できれば、僕の夢を。
コメント
3件
ほのぼのも良いですね✨️ 恋心をふんわりと感じられるお話… めっちゃ大好きです💕
素敵なお話でした😊✨ほのぼのほわほわで温かいです(*´ω`*)✨