テラーノベル
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「ねぇ。」
何か聞こえる
人の…声か?
「ねぇ」
可笑しい…
(聞こえるはず、ねぇのに
「ねぇってば!!」
「はッ」
!?誰だ?
「もーやっと起きた…」
「ぇ…いや誰だよ?」
(近くに人なんていなかったはず
ん?
「うぉッ!?」
「何!急に大声出さないでよ」
「お前…体」
「ん?あぁこれ、」
「あ、そうそう君」
そういって立ち上がった其奴は突然服を脱ぎだし_
「ってちょッおい!」
「?なに」
「いや…なに脱いでんだよ」
「着替えようと思っただけだけど…」
(違う。それを聞きたかったんじゃない
そう言いたかったが、目の前で起きてる驚愕に頭が追いついていなかった。
「あもしかして意識しちゃった?」
「そういうお年頃だもんね」
「は!?そこじゃねぇよ!」
「じゃあ何さ?」
「何だよその包帯」
「怪我って感じでもねぇだろ」
「…色々とあるんだよ」
「君みたいに脳内筋肉でできてそうな体じゃないんでね」
「あ″ぁ??」
「僕は繊細なの」
「ところで君」
「僕のことどうこう言える格好じゃないよね」
「あ?っ…」
「っるせぇ…手前には関係ねぇだろ…」
「ふ~ん…」
「ところで、君は」
『死ぬつもりだったの?』
……
(こいつに言うのはなんか癪なんだよな
そう思ってすぐに、否定したのに
どうして手前は
そんな顔してんだよ。
「ちげぇよ」
「本当に?」
本当に腹が立つ
「……色々あんだよ」
明らかな嘘でも
「へぇ…君のみたいな単細胞にも傷がつくんだねぇ」
誤魔化してしまう君に
「あ”ぁ””?」
(こいつ…マジで失礼だな
「馬鹿みたい」
すぐに口に出してしまう僕に
「ッ…」
でも、
そんなこと、とっくに知ってただろう
君も、昔から。
だから
「ねぇ、どうせ死ぬつもりならさ」
「最後に僕と恋してみない。」
手放せなかったんだ
「…」
コメント
1件
「ありきたりな話。」読了です……タイトルとは真逆で、すごく印象に残る始まり方でした。 起きたらいきなり知らないやつがいて、包帯巻いてて、「死ぬつもりだったの?」って核心を突いてくる—— その空気感、好きです。 最後の「恋してみない。」の言い方に、この人の闇と執着が一瞬で透けて見えた気がしました。 続き、すごく気になります。れむなさん、素敵な話をありがとうございます🤍🥀