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息を殺すようにそれぞれ物陰に隠れた。足音は段々と大きくなる。やがて建物の中に入ってきた。そして暫くすると諦めたように建物の中から出ていったよう。
shellyが、ほっと息を吐く…が、その後横を見ると先程襲ってきたキャラとは違うローブを被ったキャラクターがこちらを見ていた。
「きゃああああっ!!!」
とshellyは思わず大きな声を出しそうになるもその前にローブを深く被ったキャラクターがshellyの口を片手で抑え、もう片方の手を口に当てて『しー…』のジェスチャーをした。
その後、彼は建物の真ん中へ向かい、こう告げた
『外の世界の方々。大丈夫です。私はあなた達の仲間であることを約束しましょう。』
その声を聞き、sproutがゆっくりを顔を覗かせる
「それって本当?」
「嘘じゃないか?油断させたところでワタシ達を襲うとか。」
veeもsproutに続いて彼を怪しむように顔を覗かせた。
『神に誓って嘘ではないと言っておきます。私以外にも仲間がいます。信じてくださるのであればさあ、こちらへ…』
と彼は皆を手招きし、着いてくるよう述べた。
「……怪しい気もするけど……」
「ふむ、見たところ私は信用出来る気がします。」
『もちろん、無理にとは言いません。信じてくださらなくても結構。そこで力尽きるだけですから。』
と彼はフッと笑いながら述べた。
結局Dandy達は着いていくことに。
暫く歩き続け、ようやく着いた建物は先程の建物より頑丈そうに見える。
「…えっと、ここは?」
『havenです。私達の…安全な。』
そう言って彼はドアを開けると中にはまた別のキャラクター達がいた。
『…あら、新しい…子かしら?』
『おともだちたくさんいる!!』
『Hi!!ようこそ。僕達のhavenに!』
『…。』
そこにはゲームの中では楽しそうに音色を奏でていたJevin以外のキャラクターが4人。
しかし、そのうちの2人はかなりの大怪我だったのか、大量の包帯が巻かれている。
『ねえ、Jevin?この人たちはどこから…』
『どうやら、外の世界から迷い込んでしまったみたいだ。見たところblackの影響も受けていないからここに居させてやってくれ。』
「えっと…Jevinって?」
Astroが恐る恐るそう問いかけてみる。
彼はこちらを振り向き、被っていたローブを脱ぐ。それまでよく見えていなかった彼の表情が見えやすくなる。
『自己紹介が遅れていましたね。私はJevinと申します。この世界に住んでおり、生き残った人々の中の1人です。』
そうJevinは述べると軽く微笑み、丁寧にお辞儀をした。
「おお…僕はDandy!!気付いたらここに来てましたー!!」
Dandyはにっこりと笑いながらJevinに握手を求めた。
『Dandy…覚えました。とても素敵な名前です。』
Jevinはフッと笑い、Dandyの握手に答えた。
こうして束の間だが、彼らの交流が始まった。